我が子の行事ごとが大好きな『よし』です。
年長さんの運動会、それはつまり幼稚園・保育所での最後の運動会ですね!
大きくなった成長が嬉しくもあり、幼い可愛さと楽しかった園生活を見ることのできる期間も短くなって寂しくもあり、複雑な年代です。子どもが大きくなるのは本当に早いです!
就学前の運動会は大人が運動会と聞いてイメージする様な小学生以上の競争意識のあるスポーツイベントでとしてではなく、親子一緒に楽しめるものであることはこれまでの幼稚園・保育所の運動会に参加して感じていただいていると思います。
園側もその様な計らいで企画していますが、年長ならではの成長を感じる要素も盛り込まれ、年長の運動会は楽しさだけでなく、胸が熱くなる場面も多いのです。
その就学前最後の運動会を見逃すことなく楽しむために、どの様な競技があるのかを事前にリサーチしておけば感動も倍増です!
今回の記事では、
- 年長クラス(5歳児)の運動会ではどの様なことをするか
- 年長クラスだからこその競技について
ご紹介します!
この情報で安心して、気持ちに余裕を持って、年長さんの運動会に臨んでいただけたらと思います。
こちらは、年齢ごとの運動会の記事です。
参考:0歳児は運動会で何するの? 親子競技の内容から参加の心構えまで
参考:1歳児の運動会は何をする?親子競技の種目や全体の内容とは
もくじ
年長クラス(5歳児)の運動会ってどんなことをするの?
まず年長クラスの運動会は、それまでの年代とは何が違うのでしょうか。
3歳、4歳と比べてもそれほど違わない様に思います。
この章では、年長クラスの運動会は、
- それまでの園生活の集大成
- 考えることが必要な競技も
- 親子競技が出来るのは最後
- ラストのリレーは涙もの
ということについて見ていきます。
それまでの園生活の集大成
運動会の様な年間を通しての各イベントでは、練習の段階から役割分担や協力し合うこと、一生懸命に競技や演目の練習をすることなど、本番の準備をしながら色んなことを学んでいます。
そして年長の運動会はそんな入園時から積み重ねてきた学びの集大成、色んな取り組みで成長し、自信をつけ、今までとは違う一面を見せる様になる子もいます。
側から見ると分からない変化でもずっと親として見てきたので、ちょっとした小さな成長、初めて見せる真剣な顔つき、一生懸命に取り組んだからこその達成感を味わっている様子など、頼もしく見えるかもしれませんね!
考えることが必要な競技も
身体能力としては自然な動きが定着してきた年長の運動会は、自分で考え、工夫が必要な競技が出てきます。
でも、心配は無用です!そのために何度も繰り返し練習していますし、もし本番特有の動きがあっても園の先生がしっかりサポートしてくれます。
おおらかな気持ちで、多少のハプニングは楽しみながら良く見守ってあげたいものです。
親子競技が出来るのは最後
知ってましたか?
子どもの運動会で親子競技があるのは幼稚園・保育所までです。小学生になると一緒にダンスをしたり競技をすることは殆どありません。中には地域連携に力を入れている学校では親子競技の設定があるかもしれませんが、一般的にはありません。
小学校の運動会は未就学児の運動会と比べて、運動会の中での子どもと保護者の距離感が変わっています。小学校では、保護者は『ほぼ観客』です。親が参加するのは、PTAなどの大人だけの競技です。
つまり、年長クラスでの運動会が親子が一緒に取り組むことのできる最後の機会なんです。
目の前の「この子と一緒にできる最後の競技」をしっかり噛みしめてみてください。
ラストのリレーは涙もの
年長クラスのリレーは、走っている目の前の子ども達を見るのと同時に、子どもの小さい時から今までのことを思い出してしまう人が多いと思います。
走る足取りもしっかりし、また他の子と「ちゃんと競争」をしている姿に絶対に皆さんが成長を感じます。
お友達の走っている姿もいつも楽しく一緒に遊んでくれる仲良しの子や、うちの子が思いを寄せている子など、目の前を次から次へと『思い出』が走っている様なものです。
私の場合、お兄ちゃんの幼稚園の入園式が妹が生まれるタイミングに重なり、父子だけで参加したのですが、初めての行事で親子離れ離れで行事が進み、みるみる不安な様子を浮かべる子どもの顔や式の退場後、泣いてしまい、先生に抱っこされていた姿を思い出しました。
当時は私も不安でしたが、今思い返したらカワイイ出来事。。。
そんな記憶がフワッと蘇る最後の運動会は、やっぱり特別です!
おまけ:撮影について
年長クラスの運動会で大切なことの1つ。それは写真・ビデオ撮影です。
我が子の勇姿(?)、可愛い頃の姿として本当に良い思い出の記録になります。その撮影が成功するためのちょっとしたコツをご紹介しておきましょう!
撮り方について
可愛い子どもをドアップにしがち、または引いて全体を写してしまって、ということがありますが、「今はどちらの撮り方がいいのかな?」と考え、バランス良く撮りましょう。
ドアップだと周りの『運動会の様子』が分かりにくくなってしまいます。下手すると何の競技かさえ分かりません。周囲も含めて運動会の雰囲気ごと切り取ると、あとで見た時に振り返りのヒントが増えるので記憶が呼び戻されるのに有効です。また子どもにとっては、近くにいる子どもは友達です。一緒に写っていると嬉しいはずですよね!
また全体の写真ばかりだと自分の子どもが小さくなって探すのも大変です。
全体の雰囲気の分かる写真、友達も写った写真、可愛い我が子の主役写真、表情も分かる写真など、たくさんのパターンで撮ってみて下さい。入退場門や万国旗など『ザ・運動会』なものもいい味です。ビデオの場合も同じですよ!
ポジショニングと周りへの配慮について
例えば何かの競争の時、ゴールへ入ってくるところを正面から撮るのか、ゴールの真横から撮るのかでも印象は変わります。余裕があるならば、構想を練っておくといいですね。
良い角度から撮るには、園庭のレイアウトがどうなっていて、自分の子どもがどの位置に、どちら向きでいるのかを知っておければ、大変有利です。
考えた構成で撮影を実行するためには良い撮影ポジションに付かなければいけないのですが、まずは園から案内されているルールを守ることが大切です。
入ってはいけないエリアには入らない、おじいちゃん・おばあちゃんに座って観てもらうための敬老席の前は空ける、シートを敷いている観覧席の前から○列目までは立たない・椅子などを使わないなど、園によって様々なルールがあります。
自分が良い場所を取って良い写真を撮りたいと思う様に、他の方も同じ思いのはずです。撮影エリアで最前列などの良い場所を確保できたとしても、自分の後ろの人にも『二列目だけどベストポジション』と思ってもらえる様に自分は小さくなって、また撮影中に急に動いたりせず、譲り合いましょう!
どんなに園児の多い園であっても、周りは全て、我が子のお友達とそのご家族です。
良い写真を『気持ち良く』撮るために覚えておきましょう。
では本題に戻り、年長クラスの運動会に特有の前提を押さえつつ、それぞれの競技を見ていきます。
年長クラス(5歳児)の運動会、年長クラスだからこその競技をご紹介
リレー
チーム対抗のリレーです。
人数も多いと、順位も目まぐるしく入れ替わり、本当に盛り上がります! お母さん達の応援も熱が入ります! 応援しながら今までのことが走馬灯の様に浮かびます。
後にご紹介する玉入れや綱引きと同様、リレーも卒園児や保護者の出番がある競技のひとつです。
2017-10-08 運動会、年長リレー
よさこい
皆んなが知ってる高知の『よさこい節』で園児が踊ります。
低学年の可愛さ溢れるダンスとは違い、迫力満点! 振りも複雑になり覚えるのも、揃えるのも大変だと思います。子ども達の一生懸命に踊る姿、綺麗に踊れている様子から伝わる熱意にジーンときます。バリエーションとしてはソーラン節などもあります。
よさこいソーラン 佐賀保育所園児 2014 Dance of nursery school children
※注:こちらは運動会ではありません。
マーチング
太鼓、ドラム、シンバルなどの楽器に、フラッグで振りを付けて園庭を行進します。
行進しながら体形を変えたりと、結構本格的で驚かされますよ。自分の子ども達がやっているのを見て、良くできたもんだと感心します。
H30正進幼稚園マーチングドリル
和太鼓演奏
園児達が一生懸命に和太鼓を打っています。
こういう日本的なものは、衣装も着てビシッと決まるとカッコ可愛いですね!
[感動] 幼稚園児和太鼓!!
運動会,和太鼓
玉ころがし
まだまだ玉も大きく感じる年頃ですが、自分本位で転がしながら走るのではなく、小数人とペースを合わせ、コントロールしながら目的地を目指す競技です。
大人にとっては何気ない事でも、子どもにとっては意外に難しいもの。その辺を考慮しながら見守り、応援してあげると良いですよ!
マヤ幼稚園の運動会 2013年10月12日 玉ころがし
綱引き
皆さんご存知の綱引き。チームで力を合わせて綱を引っ張ります。
チーム対抗戦の代表格ともいえるメジャー競技ですね。シンプルだから子ども達も真剣。競技前には、子ども同士の間から闘争心溢れるかけ声が聞こえてくることもあり、そんな様子も年長さんならではかもしれません。
この競技も来園した卒園児さんと対抗戦を行うことがある種目です。
縄跳び
普段の園生活でも練習している縄跳びの成果を披露する時間です。
園によっては競争仕立て、ダンス仕立てとひとつの演目に仕上げてあるところもあり、活動の成果を楽しみながら見ていただけると思います。
運動会 年中 縄跳び
なお運動会20141004_なわとび
上り棒
園庭に立てられた数メートルの棒に登る競争です。
大人にしっかり棒を支えて貰って、スルスルと登っていきます。私自身は初めて見ました。
4メートルの竹登り(保育園年長)
玉入れ
年少、年中の時よりも身長が伸び、籠をめがけてボールを投げるのも上手になっており、玉入れ競技らしくなってきます。ボールを数え終わった後のお片付け競争の姿は普段のお片付けからは想像できないほど素早く、最後まで見逃せませんよ!
こちらも卒園児、保護者対抗戦となることの多い競技のひとつです。
借り人競争
お題が書かれたカードを見て、条件に当てはまる人(先生や保護者)を探して、一緒にゴールまで走ります。
探すのが難しかったり、ちょっと恥ずかしくてお願いできない子もいるので、先生がサポートしています。見ている人は、条件を察知して借りてもらえる様に優しく協力を申し出てあげてください。
【まとめ】年長クラス(5歳児)の運動会の内容は?
年長クラスの運動会について案内してきましたが、子どもの成長が見られそうですね!
年長クラスの運動会のまとめです。
- 今までの園生活の集大成です。
- 考えることが必要な競技もあります。
- 親子競技が出来るのは最後です。
小学校に入る前の、本当に最後の運動会です。演技・競技だけでなく、色んな場面での様子を見守ってあげてください。
古墳と自然に囲まれた奈良県在住、中学3年生サッカー男子、小学4年生テニス女子の父。趣味は写真(子ども・風景)と健康テニス。現在は、息子が小学生時代に入っていたスポーツ少年団の指導者を継続中。