こんにちは。授乳中に目の前で主人にビールを飲まれると、軽く殺意を覚えるゆーままです。笑
お子さんが1歳近くになると、周りの同年齢のお子さんをもつママ友の中にもちらほら出てくるのが断乳ですよね。
まだまだ授乳をやめるつもりはなかったけれど、周りのママ友が始めているのを聞いて焦ってしまうママもいらっしゃるのではないでしょうか。
実は筆者の私も3人の子どもがいまして一番下の子はまさしく1歳を迎えた所で、徐々に出てきている我に戦々恐々しているところです。そして、上の2人も1歳前後で断乳をしまして、一番下の子も…と思っているところです(詳しくは後程紹介します)。
1人目からの流れで3人目もそろそろ断乳と考えてはいるものの、ふとこの断乳、
- 本来はいつからするべきものなのか?
- 普通みんないつからするものなのか?
- 日本は元より海外ではどんな流れになっているのだろう?
と疑問が浮かび上がってきました。
そこで、この記事では断乳にまつわる海外の事情や、日本では皆いつからどんな事情で断乳をしているのか徹底的に調べましたので紹介します!
この記事を読み終わる頃にはモヤモヤしている断乳事情もスッキリしますよ!
もくじ
赤ちゃんの断乳はいつからするべき?平均的な日本・海外の断乳時期
周りがしていると何となく焦ってしまう断乳問題ですが、焦っているママは安心して下さい。
ハッキリと結論から言うと断乳するべき時期というのはありません。
何故かというと、授乳はママとのコミュニケーションの1つであり、子どもにとって断乳は必要ないからです。
とは言っても勿論、環境の変化や母親の事情などで断乳をしなければならない事情がある場合もあります。
しいて言うなら子どもが自然に飲まなくなる卒乳を目指すのが良いとWHOやオーストラリアでは提唱されています。
授乳は何歳までするもの?
断乳を考え始めると気になるのが、断乳の平均的な年齢ですよね。実は日本では1歳前後になると断乳や卒乳を考え始めるご家庭が多いようです。
というのも、1歳前後まで成長すると離乳食も完了期で3回食になりますし、食べられる食品も増えるので食事からでも栄養を摂れるようになるのが大きな理由です。
断乳は昔からあったの?
昔から断乳というのはあった訳ではありません。
というのも、昔は現代に比べて衛生環境が悪く、また抵抗力の弱い赤ちゃんにあげられる食品の安全性も低く、慎重に与えられていた為、江戸時代は2~3歳まで、明治から昭和初期にかけても1歳半までは母乳がメインとなっていました。
ですので、どちらかというと断乳というより卒乳に近い形で離乳になりますね。
このように断乳が1歳前後と世間一般的になってきたのは、衛生環境が改善され、また栄養豊富で安全な食品が流通し始めた数十年前からといえますね。
断乳、海外ではいつから?
一昔前の日本では母子手帳にも1歳前後でするようにも記載されていた断乳。近年は「こうあるべき!」という考え方は少なくなってきたものの、何となく1歳前後で断乳を迷うママも多いかと思います。
しかし、実は1歳前後で断乳という流れがあるのは日本独特なのです。というのも海外の断乳事情はちょっと異なっていますのでここで紹介しましょう。
WHO(世界保健機関)
国連専門機関の1つであるWHOでは授乳は2歳までを推奨しています。何故かというと、ママが持っている免疫力が母乳を通してお子さんに行くため、細菌やウイルスの感染を防げるのが大きな理由です。
オーストラリア
国全体で母乳育児を推進しているオーストラリアでは、断乳という概念もあまりなく、中にはお子さんが4歳を迎えても授乳をしている方もいらっしゃいます。
また授乳に関しても日本ではケープなどをつけて人に見られないように授乳するのが一般的ですが、オーストラリアでは結構な確率で皆堂々と授乳しているようです。
このように日本では1歳前後で断乳という考え方がありますが、海外ではどちらかというとお子さんが自然と飲まなくなる卒乳を待つというスタンスが多いですね。
といっても、3か月で断乳をしてその後はミルクに切り替えるという母乳にこだわらないフランスの様な国もありますので、その国によって授乳の文化はそれぞれです。
人によって事情はそれぞれで、1歳で断乳をするママもいらっしゃいますし、1歳を過ぎても授乳を続けるママもいらっしゃいますが、何より大切なのは断乳でママが焦る事がないような子育ての流れになってくれたらいいのになーと筆者の私は思います。
(あと、私はよく上の子の関係でお店などで授乳ケープを使って授乳していたのですが、周りの雰囲気によっては何となく授乳しづらい時もありました…。)
電車とかでも授乳室があったらいいのにな…とか思ってみたり。
ちなみに、1歳頃での断乳を検討されている方は、こちらもご覧ください。
1歳で卒乳はまだ早い?気になるメリット4点デメリット3点とは?
赤ちゃんの断乳はいつした?その理由は?体験談を紹介
周りが断乳と言っていると焦ってしまって断乳するか迷っているママもいらっしゃるかと思いますが、他のママはどんな理由で断乳をしたのかというと主な理由が次の通りです。
- 環境の変化
- 母親の事情
- 赤ちゃんの事情
では詳しく具体的に紹介していきましょう。
環境の変化
環境の変化で断乳するママは、次の場合が多いです。
・保育園に入園する為断乳した
保育園入園のため、断乳しました。
引用:Yahoo!知恵袋
・復職の予定があるので断乳したい
断乳の理由は、1歳半になったら復職の予定があるので、間際になるより、1歳という区切りのときに踏み切ろうと思いました。
引用:Yahoo!知恵袋
・入院の予定があるので断乳する
来月に手術し入院するため、生後10カ月の授乳中の娘の断乳をすることになりました。
引用:Yahoo!知恵袋
保育園の入園や社会復帰、ママの入院など、授乳出来ない時間が出来ると断乳に踏み切るママも多くみられます。
母親の事情
授乳が辛い
・夜の授乳で寝不足になるので断乳をした
1歳3ヶ月の息子がいます。
寝かしつけにおっぱいを吸わせていると3時間くらい離れなかったり、夜中も何度も目を覚ましていたので寝不足が続きまいっていました。
引用:Yahoo!知恵袋
・子どもが乳首を噛んで痛いので断乳予定
1歳3カ月の娘。授乳時に乳首を噛むので出血します。断乳について全く知識がないのでアドバイスください。痛くてもう無理かもしれません。
ここ何日かで急に乳首を思い切りかんだり伸ばしてみたりで両方出血しています。
我慢してあげてもよいのですが、時期もそろそろ良いのではと思い断乳をしてみようと思います。
引用:Yahoo!知恵袋
など、授乳で寝不足が続いたり、お子さんが乳首を噛むなどママが授乳への辛さを感じて断乳するママもいます。
次の子を考えて
年子や2歳差など比較的近い年齢差で次の出産を考えている場合も断乳をする事があります。なぜ断乳をするのかと言いますと…
- 授乳を続けていると生理が再開しないママもいる
- 妊娠中の授乳は子宮を収縮させる可能性があり流産や早産を招く恐れがある
- つわり中の授乳は辛い(考えるだけで失神しそうです…)
などの理由があります。
母乳が出なくなった
1歳近くになり、ママの母乳が出なくなり離乳食も進んでいたので、思い切って断乳に踏み切ったママも私の友人にいます。
薬を飲むことになった
私も2人目の次男の時にこの理由で断乳に踏み切った事があります。その際はかなり強めの抗生物質を飲む予定である事が1か月前から分かっていましたので、徐々に授乳を少なくしながら断乳をしました。
赤ちゃんの事情
・子どもが離乳食を食べないので断乳する
もうすぐ11ヶ月。あと1ヶ月で一歳になる息子のことです。
離乳食の進みがとても悪いです。
食べられるのはさつまいも、かぼちゃ、バナナ、りんごなどの果物、ヨーグルトくらい。(それでも小さじ4、5口食べればいいほう)
他のものは一口食べると嫌そうな顔をして2口目は食べてくれず、ひどいときは一口も食べずに体を仰け反ってぐずります。
母乳は昼夜問わず3、4時間おきに欲しがります。
母乳しか飲んでいない息子、栄養面が心配です。今まで身長体重ともに成長曲線ど真ん中でしたが、最近増えが悪くなっているので…
引用:Yahoo!知恵袋
離乳食をあまり食べないお子さんでも、断乳する事によって離乳食を食べるようになることもある事から断乳に踏み切るママもいますね。
断乳の赤ちゃんへの影響は?
これまで生活の一部だった授乳がなくなると、お子さんにとってもママにとっても様々な影響があります。
赤ちゃんへの影響
- 夜泣きが少なくなる
- 食事を積極的に食べるようになる
- おっぱいがない事に不安を感じる
では詳しくみていきましょう。
夜泣きが少なくなる
断乳をすると夜中の授乳がなくなり、朝までグッスリ寝てくれるようになるお子さんが多いです。また、起きてもトントンですぐ寝てくれるのでママの負担も少なくなります。
ただし、お子さんによっては夜泣きが変わらないお子さんもいますので注意しましょう。
そんな時にはパパを叩き起こして協力してもらいましょう。笑
食事を積極的に食べるようになる
先にも紹介させて頂いたように、断乳をする事によってそれまであまり離乳食を食べなかったお子さんも、積極的に食べるようになる場合もあります。特に断乳直後はあまりの食べっぷりに唖然とするママもいるようです。
おっぱいがない事に不安を感じる
精神安定剤でもあるおっぱいが急になくなってしまったら、お子さんもパニックを起こしてしまい、イライラしたり不安で泣いてしまうお子さんもいます。
特に断乳中は情緒不安定になりがちなので、おっぱい以外のスキンシップを沢山取ってあげましょう。
ママへの影響
- 夜ぐっすり眠れる
- 薬を飲める
- 寝かしつけの手段が変わる
- 泣いたらおっぱいの手段がなくなる
- 乳腺炎になる可能性がある
では詳しくみていきましょう。
夜ぐっすり眠れる
断乳をするとお子さんも比較的朝までグッスリ寝てくれるようになりますので、ママも夜は一緒にグッスリ眠れます。沢山眠れば育児の疲れも取れますし、お肌の調子も良くなりますよ。
薬を飲める
授乳中で困るのがいざという時に飲めない薬があるという事です。病院で授乳中である事を伝えれば処方された薬を安心して飲めるのですが、市販薬ですと、何となく飲んでいいものか悩みますよね。
子育てって肩こりや疲れで頭痛があったりしませんか?けれど市販の鎮痛剤を飲めずに痛みと共に地獄の夕方を過ごすなんて事もありますよね。
断乳をすれば薬も安心して飲めますし、また気になるサプリメントなども気軽に試すことも出来ます。
寝かしつけの手段が変わる
授乳中であれば添い乳で寝かしつけをしていたママは多いかと思いますが、断乳をすると寝かしつけの方法を変えざるを得なくなり、抱っこで寝かしつけや寝るまでトントンとなり寝かしつけに時間がかかる事もあります。
泣いたらおっぱいの手段がなくなる
居酒屋に行けばとりあえず生の様に、お子さんが愚図った時にはとりあえずおっぱいをあげれば良かったのですが、断乳をするとこのとりあえずが無くなります。
ですので、泣き叫ぶお子さんを何とかなだめる日々が始まる事になります…。
乳腺炎になる可能性がある
断乳は乳腺炎を起こす可能性もあります。特に今まで授乳が多かったママが急に断乳となると乳腺炎になる場合もありますので、断乳を考えている場合は徐々に授乳回数を減らしたり、断乳中は食事や水分の取り方に注意した方がよさそうです。
赤ちゃんの断乳にまつわる嘘ホント
断乳を考えているママの中には、ネットやママ友との噂で次のような話を聞いた事があるのではないでしょうか?
- 男の子は早く断乳しないと自立心が育ちにくい
- 1歳を過ぎたら母乳には栄養がなくなる
- 断乳は将来に影響する
- 授乳を長く続けた方が乳癌発症率が低下する
こんな噂を聞くと何だか余計に断乳していいものか悩んでしまいますよね。そこで、この断乳にまつわる噂の真相を紹介しましょう。
男の子は早く断乳しないと自立心が育ちにくい
ハッキリ言いましょう。ウソです!
男の子に限った事ではなく女の子についても、早く断乳しないからと自立心が育ちにくい訳ではありません。おっぱいは精神安定剤の部分もあり、ママから離れて一人立ちするのにとても心強い味方です。
早く断乳しなければと焦る必要はありません。
1歳を過ぎたら母乳には栄養がなくなる
これもウソです!
1歳を過ぎても母乳には栄養があります。綿密に言えば母乳の成分は子どもの成長に合わせて微妙に栄養成分が変化していくのでずっと同じ栄養という訳ではありません。
ただ、母乳はママの血液から作れている事は変わりないですし、栄養もありますので授乳していて害がある訳では全くありませんので安心してくださいね。
断乳は将来に影響する
これに関してはウソともホントとも言いにくいのが正直なところです。
というのも、授乳の期間が長ければ長いほどIQが高い傾向が見られたり、成長してからの肥満率を下げるなど、授乳を長く続けるメリットも研究結果として出ています。
ただ、断乳をしたからと言ってお子さんの発育や発達が著しく止まったり、性格が悪くなるわけではありません。断乳後はお子さんが情緒不安定になる事もありますが、そんな時にはスキンシップを積極的に取ってあげるのが良いですね。
授乳を長く続けた方が乳癌発症率が低下する
これはホントです。授乳が長ければ長いほど乳癌の発症率は低下します。ただし、授乳期間が長いからと言って乳癌にならないわけではありませんし、授乳期間が短いからと言って乳癌になる訳ではありません。
どちらであっても定期的に検診を受ける事をおすすめします。
このように母乳事情は様々な噂があります。情報収集は良いのですが、全ての情報を丸々飲み込みすぎて結果ママが悩みすぎないようにしてくださいね!
2人の断乳を経験した私の場合
冒頭でも紹介した通り、我が家は3度の出産をして、3度とも完全母乳で育てて、今まさに3番目は断乳を考えている最中です。私個人としては断乳したからこそのメリットも色々ありましたので、2度の断乳エピソードを紹介させて頂きます。
スムーズに終わった1人目の断乳
1人目の長男は11か月で断乳をしました。というのも、生まれながらにして食欲旺盛なタイプで離乳食を食べる!食べる!そして何でも飲む!
年長になる今もなお食欲は留まる事を知りません…。ああ恐ろしや
ですので、3回食になる頃には日中は授乳なしで、夜の寝かしつけと夜中の数回のみでした。そこで私も睡眠を確保したく断乳に踏み切りました。
寝かしつけと夜泣きは抱っこでしのぎ、3日を過ぎると朝までグッスリになりました。そしてもともと食欲旺盛だった長男の食欲が増したのは言うまでもありません…。
色々あった次男の断乳
記事の中でも少し紹介させて頂きましたが、次男の時には薬を服用する予定があった為、1歳を過ぎてすぐに断乳となりました。
というのも胃の不調が続く私が胃カメラを撮りました所(これが辛かった…)、若干ながらピロリ菌が見つかりまして、その駆除の為に強力な抗生物質を飲むことになった訳です。
胃カメラを撮る前に抗生物質の話が出ていたので、その間に断乳をしようと思っていたのです。
ところが…。
その話の直後のゴールデンウイーク。幼稚園に入園した洗礼を受けた長男の病気(後にヒトメタニューモと判明)を、言うまでもなく1歳になる直前の次男がもらい受けまして(何なら家族皆でゴホゴホしてカオスでした)連休明けになんと肺炎になってしまい入院する事に…。
体調が悪い事に加えて、慣れない環境だし、知らない看護師さんに点滴をつけられ…。と、当たり前の様に情緒不安定なりまして断乳どころか、おっぱい星人と化す始末…。
その後すぐ退院し元気にはなったので、1か月の間で授乳回数を徐々に減らし、胃カメラを撮る前には無事断乳となりました。
次男の場合も断乳自体はスムーズにいきましたが、2歳過ぎてからは偏食っ子で食べムラもありますが兄弟の中で一番元気に飛んで跳ね回っております。
そして今現在。
最後に1歳を迎えた長女が今現在、夜の寝かしつけと夜中のみの授乳中です。
食べ物に対する執着はおそらく兄弟1番ですし、1歳を迎える前に10連休があったので断乳を!と思っていたのですが、なんとまあ、見事に突発性発疹とダダ被りしまして、グッズグズでおっぱい星人再び降臨。
元気になって1歳を迎えたものの、「もう最後だしなあ…。断乳どうしようかなあ…。」と迷いに迷っている現在。
私個人としては、断乳のメリットも沢山あるので1歳前後での断乳も良いかと思いますが、断乳する事への不安やママの気持ちに揺らぎがあるのであれば、ママの気持ちが楽になるまで授乳しても良いのではないのかなと思います。
赤ちゃんの断乳はいつから?まとめ
さてここまで断乳について色々とご紹介させて頂きましたが最後にまとめです。
- 環境の変化(入園や復職など)
- 母親の事情(授乳が辛い、薬を飲む事になったなど)
- 赤ちゃんの事情(離乳食が進まない)
3. 断乳が子どもとママに与える影響
子どもへの影響
- 夜泣きが少なくなる
- 食事を積極的に食べるようになる
- おっぱいがない事に不安を感じる
ママへの影響
- 夜ぐっすり眠れる
- 薬を飲める
- 寝かしつけの手段が変わる
- 泣いたらおっぱいの手段がなくなる
- 乳腺炎になる可能性がある
お子さんとの大切なスキンシップの1つでもある授乳はお子さんが成長したら絶対に出来ない、いわば今しか堪能出来ないものです。断乳にこだわらずに、ママの気持ちが楽になれるといいですね。
具体的な断乳の方法については、以下の記事をご参照ください。
断乳してミルクに切り替える!スムーズに移行するたった1つのコツ
夜間断乳で寝かしつける方法とは?成否をわけるたった1つの考え方
離乳食と卒乳はいつから?どうやって?卒乳に失敗しない8つの基本
5歳長男、2歳次男、0歳長女の3児の母で専業主婦。今をときめくワンオペ戦場の中、いかに子育てと家事をゆるくやりつつ楽しむか模索中。保育士、幼~高の教員免許(中高は家庭科)取得。