1歳、もう卒乳…?

「赤ちゃんが無事に生まれたー!!」と喜びと安心に浸っているお母さん。本当に幸せな時間ですよね!

しかしゆっくり休息するのもつかの間、待ったなしの授乳の嵐がやってきます。朝晩関わらずの授乳でお母さんは精神的にも体力的にも大変なんです…でも授乳の時間も親子の大切なふれあいの時間ですよね。幸せな時間です。

あの幸せな時間も本当にあっという間に過ぎ、どんなお子さんもいつかはおっぱいに“さようなら”する日が来ます。そうやってわたしたちも成長してきたんですよね。

離乳食もどんどん進み、授乳より食べることが中心になってくる1歳の時期。はいはいで活発に動き回る子や、歩き始める子も。そんなお子さんの“卒乳”を考え始めるママも少なくないはず。もちろん時期や理由などは人それぞれです。

1歳になったしそろそろおっぱいやめようかな?」と考えているお母さん。きっと気になることで頭がいっぱいのはず。2児の母であるわたしもその一人でした!

ここでは「1歳の卒乳」について知りたいことをまとめてみました!


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心配しないで!1歳で卒乳するメリットはたくさん!

ぼく、1歳で卒乳できたよね

「卒乳」という言葉以外に「断乳」という言葉を聞いたことはありますか?

断乳はお母さん側の理由(たとえば病気や妊娠で授乳できなくなってしまった…など)でおっぱいをやめること、卒乳は赤ちゃん自らの意思でおっぱいを卒業することを指します。

最近では全てを「卒乳」と呼ぶ傾向になってきているようです。やめる理由は人それぞれ。おっぱいをやめることには変わりはありません。

「やめようかな?」と考えてはいたけれど「うちの子まだ1歳だけどおっぱいやめても大丈夫なのかな?」と不安な気持ちもありますよね。

そんなあなたに教えちゃいます。

1歳で卒乳をするメリットはこれ!

  • 夜頻繁に起きなくなる
  • 離乳食をたくさん食べるようになる
  • お母さんが気兼ねなく薬を服用できる
  • 乳首のトラブルがなくなる

夜頻繁に起きなくなる

授乳をやめることで多くのお母さんが感じるメリットは夜頻繁に起きなくなることです。

夜中に何度も授乳するのはお母さんにとって辛いですよね。夜間授乳をやめるとはじめは泣く子がほとんどですが、それに次第に慣れてきて朝まで熟睡してくれるようになります。

これはとても大きなメリットです!お母さんも助かりますよね。

離乳食をたくさん食べるようになる

個人差はありますが授乳がなくなるとお腹が空くので離乳食をたくさん食べる子も。

授乳中は母乳でお腹が満たされているため離乳食を食べてくれなかった子が突然たくさん食べるようになった!という声もよく聞きます。

お母さんが気兼ねなく薬を服用できる

授乳中にわたしが困ったことなのですが、お母さんの薬の問題。

体調が悪いときなど気軽に薬が飲めないのが難点ですよね。母乳に薬の成分が…なんて考えて偏頭痛持ちのわたしは我慢することが多かったです。

しかしおっぱいをやめることで気兼ねなく薬も飲めるようになるので安心ですよね。

乳首のトラブルがなくなる

1歳過ぎると歯が生えてくる子が多く、吸う力も強くなってくるので乳首のトラブルも耐えません。

ワセリンを塗ってもまた授乳…の繰り返しで痛い思いをしているお母さんも多いはず。わたしも乳首がちぎれるんじゃないかと日々悩んでいました。

もちろんおっぱいを卒業することで自然と治っていきますよ。


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では1歳で卒乳するデメリットはあるの?

1歳で卒乳?!いやだーーーー

「メリットがたくさんあるし、よし!おっぱい卒業しちゃえ!」というあなた。もちろんデメリットがあることも知っておきましょう。

1歳で卒乳するデメリットはこれ!

  • 離乳食からの栄養のみになるのでしっかり栄養面を考える
  • 免疫力が下がる
  • かんしゃくがひどくなりやすい
  •  

離乳食からの栄養のみになるのでしっかり栄養面を考える

今まで母乳からもらっていた栄養が摂れなくなるので、離乳食からの栄養のみになります。なので食事を作る上で栄養面をきちんと考えなければなりません。

でもプレッシャーは感じないで!いくら作ったって食べたくないものは食べない…子どもってそんなものです(笑)一生懸命作ったからって食べてくれるとは限りません!自分たちがバランスよく食事をとっていれば大人のとりわけからでも良いのです。塩分などには注意して!

免疫力が下がる

母乳を通じてお母さんの免疫をもらうので授乳しているお子さんは病気にかかりにくくなるというのはみなさん知っていますよね?

授乳をやめることでその免疫がもらえなくなるので風邪などの病気にかかりやすくなる子もいるようです。またおっぱいをくわえる幸福感がなくなることで免疫が下がるという考えもあります。

我が家の子どもたちはというと特に体調に関しては気にならなかったので当てはまりませんでした。個人差があるようです。

かんしゃくがひどくなりやすい

泣いたらおっぱい、不安になったらおっぱい、眠くなったらおっぱい…この図式がなくなるので落ち着く場所がなく癇癪が強くなることがあります。

我が家の息子もこれは当てはまりました。あとあと気付いたことなのですが、授乳をやめてから行動が激しくなった時期があったんです。

かんしゃくがひどいなと思ったら、抱っこして落ち着かせる、なにか落ち着く場所や物を見つけてあげるなど対策が必要です。


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我が家の「おっぱい卒業」は?(2人目の場合)

触ってると安心

わたしの卒乳の理由とは…

わたしの卒乳体験はというと、実は“お酒”がかなり関係しています(笑)

学生時代からお酒が好きで、結婚してからも主人と晩酌をするのが良いコミュニケーションになっていましたし、自分の中ではとてもリラックスする時間でしたし本当に大好き。妊娠してからはまったく飲まなかったです。今思えばよく我慢できたなと思います(笑)

お酒を飲むことがストレス発散になっていたのもあったので、なんの気兼ねもなくお酒を飲む主人を見て、イライラしたりなんかむなしい気分になることが多かったんです。そこに息子の夜間授乳が加わり、おっぱいをくわえていないと寝れない子だったので毎日睡眠不足で体力的にも辛かったです…。

卒乳をしていいのか悩む日々…

というものの「お酒が飲みたいから授乳をやめる」なんて公には言いにくいし、息子も大のおっぱい好きだったので急にやめるなんてとても可哀想でどうしたらいいのかしばらく悩んでいました。

そこで思い切って自治体の育児相談へ行くことにしました。

自分が申し訳ない気持ちがあることや卒乳じゃなくて断乳でいいのかなど色々話すと、相談に乗ってくれた保健師さんは「お子さんの意思を尊重した卒乳じゃないとだめとかは全然関係なくて、お母さんがやめたいと思ったときが本当の卒乳=やめどきですよ。早いとか申し訳ないとか気にしないで!お母さんが楽になる方法をお母さん自身で決めていいんですよ。」と言ってくれました。

この言葉をかけてもらって一気に肩の荷が下りた気がしました。保健師さんに背中を押されたわたしは、息子の1歳の誕生日を迎えて数日後に授乳をやめることにしました。

いざ卒乳決行!!

卒乳を決行するにあたって主人の協力が必要だったので主人の休みが確保できる3連休に決めました。

前日の夜にたっぷりこれでもかというくらい飲ませました。これで最後なんだなと思うととても寂しくて涙が出てきましたが、心を鬼にして翌日から決行!

息子は昼間は遊びに夢中になっていたら飲まなくても平気な子だったので、昼間は外出して気を紛らわして過ごせましたが問題は夜!!わたしのおっぱいはもうすでにがちがちになっていたので、少しずつ母乳を自分で抜きながら、そしてなるべく旦那に息子の相手をしてもらい息子からおっぱいを遠ざけていました。

一日目の夜は想像通りギャン泣き!旦那に寝かしてもらいますがおっぱいを欲しがって泣きわめいて寝てくれません。疲れて寝かけるのですが、思い出したかのようにまた泣く…の繰り返しで旦那と交代してわたしが夜中も抱っこしていました。

可哀想で何度心が折れそうになったか…。

でも相談した保健師さんの「心が折れそうになっても絶対にあげちゃダメですよ。次に挑戦するときがはずしにくくなるから。またこの我慢を味わわせるのはかわいそうでしょ?」というアドバイスを心に刻み、自分に言い聞かせて絶対にあげませんでした。

2日目も昼間はスムーズに、夜は泣きましたが1日目よりは早く眠ってくれました。3日目には泣かずにストンと寝てくれて見事断乳に成功!

しかしわたしの本当の闘いはここからだったのです…。

母まさかのノックダウン…

授乳をやめたせいでおっぱいが岩のようにがちがちになり熱が出て寝込んでしまったんです。

保健師さんのアドバイスどおり、絞り過ぎないように、少しずつ少しずつ搾乳して捨てていたのですが追いつかず…。それだけ息子が毎日たくさん飲んでいたのでしょう。おっぱい星人だったので(笑)

本当におっぱいが悲鳴をあげていました。寝込んでいる間2人の子どものお世話をしてくれた旦那に感謝…!丸1日搾乳を続け布団で寝ていたらだいぶ楽になりました。

卒乳後の息子の様子は?

卒乳後に変化を感じたのはやはり食事と睡眠です。

おっぱいを飲まない分、息子は離乳食をたくさん食べるようになりました。もともと授乳中もたくさん食べていたのですが、さらに食欲も増え、好き嫌いなく食べるようになりました。こちらもたくさん食べてくれると作り甲斐があって楽しかったですよ!

そして授乳中はあんなに頻繁に起きていた息子が朝までぐっすりと寝てくれるようになりました。おかげでわたしも熟睡できるようになり、疲れが取れるようになりました。これは本当に一番楽になりました。睡眠不足は人格を変えますからね…旦那が一番変化を感じているかも(笑)

卒乳して初めて一緒にお風呂に入るときは「思い出すんじゃないかな?」と少し心配でしたが、息子はおっぱいに目もくれず気にしていない様子でした。あっけなさすぎて正直少し寂しかったです(笑)

一方でデメリットも感じました。先ほどのデメリットでも挙げたようにかんしゃくがひどくなりました。今までは嫌なことがあったり不安に感じたりするとおっぱいで気持ちを落ち着かせていた息子でしたが、おっぱいをやめたせいでその気持ちのやり場がなくなってしまい少し荒れたように感じる時期がありました。

1歳なのでまだ気持ちを伝えることができないのもあり、お友達を噛んだり物を投げたりして自己主張するようになりました。しばらく続きましたが、この期間はわたしもどうしたらいいのかわからなくなって悩んでいた時期です。とにかく抱っこして落ち着かせる、ダメなことはちゃんと言い聞かせることを繰り返していました。

「やっぱり断乳が早かったのかな?」なんて後悔したこともありましたが、気付いたら治まっていました。しかし授乳をやめたことで大好きなお酒も毎晩飲めるようになりましたし、子どもを預けて外出もしやすくなりました。わたしの場合デメリットよりもメリットのほうが大きかった気がします。

わたしの場合あとから知ったのですが、お母さん向けの卒乳の本やお子さん向け卒乳の絵本などもあるので時間をかけて実践してみるのもいいかも。お互いに心の準備をする時間があっても良かったのかなと思います。

まとめ―卒乳は自立への第一歩!―

ひとりでできるもんっ

我が家の場合わたしの飲酒願望が強くて実行できたのですが(笑)、卒乳の理由は本当に人それぞれ。保健師さんのあの言葉はわたしの背中を強く押してくれました!

我が家の息子は卒乳に納得してくれたかどうかはわからないけれど、息子の第一歩のおかげでわたしの負担も軽くなり余裕を持って子育てができるようになりました。親も子どもと一緒に成長するってこういうことなんですね。

1歳で卒乳を迷っているお母さん。お子さんもだけど、お母さんも納得できる形が一番理想的です。子供の成長はわたしたちにとってとても嬉しい反面、親の元から巣立っていく準備でもあるのです。その第一歩がおっぱいの卒業だとわたしは思います。

迷っているなら今です。勇気を出して卒乳してみませんか?


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