小一の壁 退職 転職 学童保育 専業主婦

「小一の壁」

子供の小学校入学を意識する頃から、考えてしまいますよね。

  • 「今のまま働いていて大丈夫かな?」
  • 「転職や退職を考えた方がいいのかな?」

実際に転職や退職を選ぶ方も少なくありません。でも、乗り越えることが出来るなら乗り越えたいと思いませんか?私も長男が小学校へ入学する時期に悩んだ経験があり、いろいろと調べたものです。

転職や退職を選んで後悔することのないように、「小一の壁」を乗り越えるための方法をご紹介します。

これから「小一の壁」にぶつかるであろう人、実際壁にぶつかって乗り越えようとしている人にとって、この記事は最良の道を選択するための力になれるはずです。


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「小一の壁」とは?

「小一の壁」とは、子供が小学校に上がると保育園の時よりも仕事と育児の両立が難しいと感じることです。

「子供が小学生になったら、少しは楽になるかな?」と思いますよね。成長するにつれて子供自身が出来ることが増えてくるので、その点では楽になったかなと思います。

では、具体的にどのようなことで仕事との両立が難しいと感じるのでしょうか。

8つの具体的な「小一の壁」

具体的には以下の8つです。

  • 学童の時間が短い
  • 朝家を出る時間
  • 夏休みなどの長期休み
  • 時短制度が適用外
  • 学級閉鎖や振替休日は学童も休み
  • 病児保育も未就学児のみのため病気の時などの預かり先がない
  • 役員や行事などの親の出事増加
  • 子供の宿題や家庭学習の対応

詳しくみていきましょう。

①学童の時間が短い

公立の多くは18時までしか預かってもらうことが出来ません。17時の定時上りが出来る人は子供の下校やお迎えに間に合うかもしれません。しかし、18時定時の人や残業がある人は間に合わないという物理的な問題があります。

②朝家を出る時間

子供たちが家を出る時間は早くても7時半頃です。出勤時間によっては子供より早く家を出ることになり、「ちゃんと鍵閉めたかな?」「元気に登校出来たかな?」など心配もあります。

③夏休みなどの長期休み

学童の預かり時間は早くても8時からです。預かり時間によっては学校に行くより遅い時間に家を出ることになります。

また、夏休みなどの長期休みは毎日お弁当持参のところが大多数なので、毎朝のお弁当作りもしなければなりません。自由研究や工作など、親が目をかけてあげないといけない宿題もあります。

④時短制度が適用外

企業には3歳までの子供をもつ労働者のために短時間勤務を設ける義務があります。3歳から就学前まで短時間勤務が出来る企業もありますが、小学生からはこの制度が適用外になってしまいます。

⑤学級閉鎖や振替休日は学童も休み

学級閉鎖や振替休日は学童も休みになります。また、台風の時など警報が出て臨時休校になった場合、学童も休みになります。

⑥病児保育も未就学児のみのため病気の時などの預かり先がない

近くに両親や頼れる人がいない場合、有給休暇を取得するしかありません

⑦役員や行事などの親の出事増加

参観日、保護者会、懇談など月に1度程度平日に仕事を休むことになります。その他にも役員になった場合は集まりがありますし、地域によっては登校時の旗当番などがあります。

⑧子供の宿題や家庭学習の対応

毎日の宿題チェックや持ち物準備などフォローが必要になってきます。

音読や計算カードのタイム計測、丸つけなど親が関わってくるものもあります。持ち物準備など親がしてしまえば早いですが、あくまでも子供に自主性を持たせてさせなければいけないので時間がかかることもあります。たくさん配られるお知らせの中に「○日までに○○を持たせてください」などもあり、見逃さないようにしなければなりません。

「小一の壁」ママたちの体験

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ここで、「小一の壁」を経験したママたちはどのように乗り越えたのかをご紹介します。

  • 周りのママをよく観察して、優しいおせっかいなママ、自分と友達になれそうなママ友に緊急時に頼った
  • 会社に相談して「1時間有給」の制度を利用し、朝遅れて出社していた
  • 参観日などは「半日有給」や「時間有給」を利用している
  • 長期休みは仕方なく祖父母宅へお泊りさせた
  • 登校時、子供に早く集合場所に行かせ我慢させている
  • 繁忙期はシッターを頼んでいる
  • 一人で留守番が出来るように、DVDをみるなど留守番対策をしている
  • ハグや添い寝、好物を作るなど、ケアを大切にしている
  • 毎朝「元気100%になるまで抱っこ」をしている

朝家を出る時間や学童の預かり時間に悩んでいる方が多いようですね。実際うちも朝家を
出る時間が私も旦那も子供より早かったので悩みました。


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「小一の壁」を乗り切る7つのコツ

具体的には以下の7つです。

  • 民間の学童なら保育時間が長い場合も
  • 近くに両親や頼れる親戚がいる場合、上手に頼れるようにしよう
  • ともかく慣れ!小2になったらぐっと楽になる
  • 近所のママさんとコミュニケーションをとり何かあったら助けてもらえる関係性を
  • ファミリーサポートセンターを利用する
  • 子供と「時間の長さ」ではなく「時間の濃さ」で愛情表現を
  • かぎっ子になることもあるので防犯面は徹底を

詳しくみていきましょう。

①民間の学童保育なら保育時間が長い場合も

利用料金は公立(3000~7000円)に比べると、民間(10000~70000円)は高額になります。

一方、預かり時間は公立(18時まで)に比べて、民間は最長21時までと長いところもあります。送迎や習い事のオプションを選ぶことが出来るところもあるので、ご家庭の状況に合った学童を選ぶと良いです。

②近くに両親や頼れる親戚がいる場合、上手に頼れるようにしよう

近くに両親や頼れる親戚がいる場合、学校が終わってから祖父母宅へ帰る、一旦学童へ行き、そのあと預かってもらうなど出来るので、上手に頼れるようにしましょう。

③ともかく慣れ!小2になったらぐっと楽になる

夏休みを過ぎてしまえば子供も出来ることが増え、親も慣れてきます。自分で出来ることは少しずつでもさせるようにして、子供も戦力にしてしまいましょう。2年生になる頃にはぐっと楽になります。

④近所のママさんとコミュニケーションをとり何かあったら助けてもらえる関係性を

しっかりコミュニケーションを取っておけば緊急時に助けてくれる人はいます。ママだけではなく子供にもしっかりコミュニケーションを取るようにさせることが大事です。

⑤ファミリーサポートセンターを利用する

事前登録が必要になりますが、ファミリーサポートセンターを利用すれば、放課後の預かりや送迎などもしてもらえます。また病気の時や早朝・夜間等の緊急預かり対応もあります。

⑥子供と「時間の長さ」ではなく「時間の濃さ」で愛情表現を

親だけが頑張っているのではなく、子供も頑張っています。学校での様子が見えない分、しっかりとコミュニケーションを取ることが大切です。家事をしながら30分子供と話をするよりは、お風呂に一緒に入り、湯船につかっている10分でも目を見て話すほうが良いですよね。

⑦かぎっ子になることもあるので防犯面は徹底を

一人で留守番することも出てくると思います。インターホンには出ない、家族以外からの電話には対応しない、玄関の鍵は閉めるなど、家庭にあったルール作りが重要です。

転職・退職するのも手

以上のことを試してみたものの、状況によってはどうしようもないことも。そんなときには、今の環境に固執することなく、フラットな目線で転職、退職を検討することも大事です。転職、退職を検討する際に大事な視点は次の通りです。

転職する場合

家から近い職場や就業時間が柔軟な職場、リモートワークに対応しているなど、子育てしやすい環境を選びましょう。今までのキャリアを捨て転職するのですから、少しでも子供との時間が取れる職場選びが大切です。また、子供が登校してから下校するまでの時間のパート勤務も考えてみてはどうでしょうか。

退職して専業主婦になる場合

今までのライフプランを見直す必要が出てきます。収入が減ってしまうので、「家計は大丈夫かな?」と心配になるのは当然です。外食を減らす、スマホのキャリア変更や通信費を下げる、保険などの固定費の見直し、無駄な出費を抑えるなど様々な対策を行いましょう。

ファイナンシャルプランナーなどのプロに相談してみるのも良いでしょう。3ヶ月分くらいの家計簿があれば、具体的にアドバイスしてもらえます。失業保険の手続きも忘れずに行ってください。

次にいつか復帰することを考慮して、空いた時間で資格試験や職業訓練校に通ってみるのも良いですね。職業訓練は失業保険の給付日数が残っているときに入校すれば、訓練終了時まで失業給付手当が出るという、とてもありがたい制度です。

自分の選択に自信をもとう!

小一の壁 退職 転職 学童保育 専業主婦

「小一の壁」といっても、人それぞれ壁の高さは違います。少し頑張ればすぐに乗り越えられる人もいれば、そうでない人もいるでしょう。

「このまま働き続けて子供にとって良いのだろうか?」と考えるママもいるでしょうが、子供に仕事を続ける理由を説明し、理解してもらえばきっと応援してくれるはずです。「帰った時にいないのは寂しいけれど、ママも頑張っているから」と子供の自立性も養えるかもしれません。

何を選ぶかは人それぞれです。一番大事なのは、家族が笑顔でいられることだと思います。そのために自分の選んだ道を、自信をもって進んでいきましょう!


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