こんにちは、あいりです。私の旦那は絵に描いたような育児放棄タイプでした。
育児は父親と母親の2人でするもの。お互いに協力して家事や育児をしていくのが理想的ですね。最近では「イクメン」という言葉もよく聞かれるようになりました。
「イクメン」とは、積極的に育児を楽しみ、自らも成長していく男性のことを言います。2010年頃、当時の労働大臣が少子化打開の一助として始動させた「イクメンプロジェクト」をきっかけに広く浸透された言葉です。
ママ友と集まって話をしている時に、家事や育児に協力的な旦那さんの話を聞くと羨ましくなりませんか?
私の旦那は育児にまったくと言っていいほど協力しないので、本当に羨ましくて仕方がありません!「私1人の子供じゃないのに」と何度も思いました。
そこで「どうしたら旦那が育児に協力してくれるのか?」ということを徹底的に調べました。今回は私が調べた、育児に協力的な旦那の育て方を紹介します。
なお、自分の時間がない!と嘆かれている方はこちらへどうぞ。
もくじ
なぜ育児に協力しない旦那が多いのか?
最近では家事や育児に協力してくれる旦那さんも増えてはきました。しかし、育児に協力していない旦那さんの方が多いのではないでしょうか。その理由は大きく分けて2つあります。
- 男女の身体的違いによる役割分担
- 日本の社会的風潮
詳しくみていきましょう。
男女の身体的違いによる役割分担
女性は妊娠した時から母親の自覚が出てきます。お腹の中で約10ヶ月子供を育て、出産することは女性にしか出来ません。母乳育児の場合は授乳も女性の役割になります。
一方、男性に父親の自覚が出てくるのは子供が生まれてからが多いようです。遅い人は子供が「パパ」と呼ぶようになってから父親であることを実感したという人も!
日本の社会的風潮
国際社会調査プログラム(ISSP)が2012年に実施した「家族と性役割に関する意識調査」では、家事や家族ケア(育児・介護等)に男女がどれだけの時間をかけているか調査しています。
その結果、日本の男性の家事分担率は18.3%と世界で最も低いことがわかりました。理由は、日本男性の仕事時間の長さにあります。女性の社会進出が進んできましたが、日本は「男は仕事、女は家庭」と男女の役割差が根強い国です。
身体的な違いで役割分担が出来てしまうこと、旦那の仕事時間が長時間なのは理解できます。しかし、育児に協力しない理由にはなりません。
育児に協力しない旦那はATMと同じ
「ATMだなんて酷い!」と思われるかもしれませんが…以下を読んでいただければ納得できるはず。
家庭での夫婦の役割分担は主に3つあります。
- 家事をする人
- 育児をする人
- お金を稼ぐ人
専業主婦や育休中の妻と、仕事をする夫の夫婦の家庭では
- 家事をする人=妻
- 育児をする人=妻と夫
- お金を稼ぐ人=夫
という役割分担がバランスのとれた夫婦関係といえるはずです。
このバランスが崩れた時、
- 家事をする人=妻
- 育児をする人=妻
- お金を稼ぐ人=夫
妻にとって夫はただの「ATM」と思わざるを得ない事態に発展しかねません。
家事や育児に理解も協力もなく、話し合いをしても改善がない場合や、妻も仕事をしている場合はなおさらではないでしょうか。また、子供が父親を尊敬できるほど親子のコミュニケーションも取れることが出来ません。
実際に私も感じたことがあります。
フルタイムの仕事をしながら家事と育児をしていた時期は、「旦那って必要なのかな?いない方が楽なんじゃないかな」と思っていました。
長期出張で旦那が不在でも困るどころか、かなり楽だったのを覚えています。家事や育児はいつも1人でやっていたので子供も寂しがることもなく、旦那の食事の準備や洗濯物が減るのですから。そうなると、旦那は「ATM」と思ってしまいます。
家事と育児は別物です。専業主婦の役割は「家事」であり、「育児」は夫婦(パパとママ)の役割なのです。
旦那が育児に協力しない原因
旦那さんが育児に協力しない理由は家庭により様々です。しかし、共通してみられるものに以下の2つがあります。
- 仕事で忙しい
- 育児に協力する方法がわからない
詳しくみていきましょう。
仕事で忙しい
毎日家族を養うために忙しく働く旦那さんは、育児に費やす時間がないというのも事実です。通勤、残業などで疲れていて、帰宅しても育児する気力がない場合もあります。
また、男性は女性に比べ、2つのことを同時にするのが苦手と言われています。「仕事が忙しいのに、帰って育児なんて無理!」と考える旦那さんもいるのではないでしょうか。
育児に協力する方法がわからない
1週間単位で見ても子供と過ごす時間は圧倒的に妻の方が長く、「子供の気持ちや行動は妻の方が理解出来るし、対処法も妻の方がわかっている」と思っている旦那さんもいるのではないでしょうか。本当は育児に協力したいけど、どう協力すれば良いかわからず、行動に移せていない旦那さんもいると思います。
私の旦那の場合は、「家事は女の仕事」という考えがありました。
さらに、仕事からの帰宅時間が遅いというのも育児に協力できない理由の1つでした。
早く帰れた日も、疲れているのか書斎に籠り、子供の相手をすることもありませんでした。私も「お願いして機嫌が悪くなるくらいなら、自分で何もかもした方が良い」とあきらめていたのもあります。
第1子を出産してから約10年、家事と育児を1人でやってきたと言っていいほどです。
しかし、長男が不登校になってしまったのを境に、旦那の意識に変化がありました。
長男の対応に加え、次男三男の登校・登園準備などで毎朝バタバタしていた私を見かねて、「三男を保育園に連れて行こうか?」「ゴミ出ししようか?」など少しずつ協力してくれるようになりました。書斎に籠ることもやめ、帰宅してからはなるべく子供と過ごすようにもなりました。
ただし、長男のことは私まかせにすることも多かったです。
長男の本音について知りたい時に「ママが長男に聞いて」と言うので「父親なんだから自分で聞けばいいでしょ?」と言いました。すると「俺は子供と接する時間が少ないからか、子供が本音を言ってくれない。ママにしか本音は言わない」と。
その時は「自業自得だな」と思いました。後になり「私があきらめていたから、旦那に育児の機会を与えていなかった。もっと積極的に協力してくれるようにお願いすればよかった」と反省しました。
幸い、長男は半年ほどで学校へ復帰することが出来たので、今では元通りの生活ですが、パパが三男を保育園に送ることだけは変わりません。三男がパパと保育園に行くことを望んだからです。それだけでも私としては少し楽になれたし、旦那も嬉しそうにしています。
育児に協力しない旦那は、協力する旦那に育てるしかない
どんなにイクメンな旦那でも最初は育児初心者だったはずです。ママだって最初は育児初心者です。本を読んだり、先輩ママに聞いたり、ネットで検索したりしながら、実際に子供と接していく中で、経験を積んで上手に育児が出来るようになるのではないでしょうか。
父親にとっても我が子がかわいいものです。もしかわいいと思えないなら、育児以前の「家族に愛情があるか」などの問題があるのではないでしょうか。ですから、妻の努力次第では、どんな旦那でもイクメンになれるはずです。
そこで、旦那をイクメンに育てる方法を紹介します!以下、まずは実践してみてください。効果を体感できます。
- まずは夫婦で話し合い
- 旦那は育児の方法、子供への接し方が分からないということを理解し、教えてあげる
- やってほしいことをやってほしいタイミングで説明する
- 協力をお願いするときは優しい言葉で
- 協力してくれたら感謝を伝える
- パパと子供2人だけで過ごしてもらうことで、育児の大変さを体験&理解してもらう
詳しくみていきましょう。
まずは夫婦で話し合い
まずは具体的に不満な点などを話し合いましょう。
「下手に育児に手を出すと妻をイライラさせるのでは」と思っている人もいるかもしれません。また育児方針が異なる場合、お互いがイライラすることに繋がるので、どのように子供を育てたいのか話し合う機会にもなります。
旦那は育児の方法、子供への接し方が分からないということを理解し、教えてあげる
旦那さんは子供と接する時間が短いため、子供への接し方などが分からないということがあります。そこを理解し、慣れるまではコツややり方を何度でも教えてあげましょう。
完璧を求めてしまうと旦那さんは協力してくれなくなります。ママだって「私の家事育児は100点満点よ!」という人はいないのではないでしょうか。手際が悪くてイライラしても、ダメだしはNGです。
やってほしいことをやってほしいタイミングで説明する
「家事や育児に協力してほしい」と思っていても、日頃家事や育児をしない旦那さんにとって、何をどのタイミングですればよいかはわかりません。
「このくらい察してよ!」と思わずに、旦那さんには「今こういう状況だから、こうしてほしい」と具体的に説明しましょう。
協力をお願いするときは優しい言葉で
「○○して!」と言われるのと、「疲れているところ悪いんだけど、○○してもらってもいいかな?」と言われるのでは、後者の方が圧倒的に協力したい気持ちになりますよね。ですから、「どうして手伝おうとしないの?」と思わずに、素直に手伝ってほしいことを優しい言葉で伝えるようにしましょう。
協力してくれたら感謝を伝える
育児は夫婦でするものですから、協力するのは当たり前のことです。しかし「当たり前!」と思わずに、「嬉しい」「助かった」「ありがとう」など感謝の気持ちを伝えましょう。そうすることで旦那さんは「協力してよかった」と思うことが出来ます。
パパと子供2人だけで過ごしてもらうことで、育児の大変さを体験&理解してもらう
パパと子供が2人だけで過ごすことは、パパが出来ることを見つけるきっかけにもなります。ママがいない間、子供の世話をするのはパパしかいません。育児の大変さも理解してもらうことも出来るし、「○○は上手に出来なかったけど、△△なら出来る!」と積極的に協力してくれるようになるでしょう。
私は以前、「声かけ」の部分で旦那から指摘を受けました。「お前はいつも『してくれない?』と言うけど、『してもらっていい?』とは言えないのか!?『してくれない?』と言われると、したくない!」と…。
私自身その2つの言葉にどれほどの違いがあるのか未だにわかりません(笑)。
ですが、旦那に気分良く動いてもらおうと思う時は、「してもらってもいい?」とお願いするようにしています。
旦那が育児に協力する大切さ
旦那さんが育児に協力することは、夫婦にとっても子供にとっても良い影響があります。
産後クライシスの回避
産後クライシスとは、産後に夫婦共にお互いの愛情が急速に下がり、夫婦仲が悪化する状態のことです。産後2年以内に離婚に至る夫婦が増えているのは、この産後クライシスが原因のことが多いのです。
産後クライシスの原因の1つに、旦那さんの家事や育児への関与の低さがあります。妻の生活は出産を機に激変しますが、旦那さんの生活はそのまま。育児で大変なのに出産前と同じことを妻に要求する旦那さんではすれ違いが起こってしまいます。
子供に仲の良いパパママを見せることで、子供が安心する
パパとママがケンカばかりしていると、常に親の顔色を伺い、自分の気持ちを押し殺すような子供になってしまいます。
一方、仲の良いパパとママの元で育った子供は自己肯定感や安心感を持つことが出来ます。穏やかで明るい家庭で育った子供は、何の不安もなく、のびのびと素直です。子供の幸せのためにも夫婦で協力して育児をすることが大切です。
夫婦で協力して育児をすることで、夫婦の絆や家族の絆が深まります。育児期が終わっても、「大変だった時を協力して一緒に乗り越えたから」と一生一緒にいようと思える夫婦になれるはずです。
【まとめ】育児しない旦那をイクメンに育てる方法
旦那さんが育児に協力することで、その後の家族関係にも影響することがわかりましたね。改めて、旦那が育児に協力するようになる方法のおさらいです。
旦那が育児に協力しない理由
- 仕事の忙しさ
- 育児の協力方法がわからない
旦那をイクメンに育てる方法
- 夫婦で話し合い
- 旦那は、育児の方法・子供への接し方が分かりづらいことを理解し、教えてあげる
- やってほしいことをやってほしいタイミングで説明する
- 協力をお願いするときは優しい言葉で
- 協力してくれたら感謝を伝える
- パパと子供二人だけで過ごしてもらうことで、育児の大変さを体験&理解してもらう
育児に協力しない旦那さんも夫婦2人で育児をしていく大切さを理解すれば、きっと、つるの剛士さんのようにイクメンに変われるはずです。そうすれば、穏やかで明るい家庭を築くことができ、家族みんなの幸せにも繋がりますね。
<夫婦の育児特集!>
10歳(長男)8歳(次男)5歳(三男)、3児のママ。チャレンジ精神旺盛で、現在、病院勤務(専門職)・経理事務・ライティングのトリプルワークと、ワンオペ家事育児生活を謳歌中。