手作り弁当が美味しいと感じる時は、出来るママだねぇと自分で自分を褒めてしまうお京はんです!
毎日子供のお弁当を作るママ達は、美味しく食べてもらうための工夫がかかせませんね。新学期当初はそこまで気にする必要がなかったお弁当の傷み具合についても、気温が上がり始める頃になると、次第に気がかりになってくるのではないでしょうか。
実際のところ、自分が作ったお弁当って一体、どのくらいの時間までもつのだろう…?
この疑問に対しての答えはどことなく、あやふやな気がしませんか?
そんな疑問にお答えするべく、今回はお弁当の常温保存がどのくらい持つものなのか?何に気を付ければよいのか?を徹底調査しました。
忙しい毎日、せっかく早起きして作るお弁当ですから、安全で美味しいお弁当を子供に持たせてあげたいですよね!
お弁当に入れる保冷剤についてはこちらをご確認ください。
もくじ
お弁当の常温保存はどのくらい持つの?
結論から言えば、常温保存のお弁当の消費期限は作ってから約6~7時間程度だと言えます。
ただし、これは
- 朝に炊いたご飯、新たに作ったおかずをしっかりと冷ましてから詰める
- 外気温も夏日でない25℃未満
ということが前提です。
常温保存のお弁当の持ち具合は主に下記2点に注意します。
- 朝作ったもので6~7時間程度
- 細菌に嬉しい『栄養』『温度』『水分』が揃っていないか
詳しく見ていきます。
朝作ったもので6~7時間程度
朝に炊きあがったご飯、朝に作ったおかずをしっかりと冷ました状態で詰めたものならば、通常6~7時間程度は持ちます。
私は、梅雨入り前のそこまで気温が高くない時期は保冷剤なしで持たせていました。
常温保存のお弁当でも昼食時まで傷むことはなかったようです。
また、春の遠足用として、朝6時頃に出来上がったお弁当をリュックにいれて持ち歩きましたが、毎年腐ることなく食べることができております。
ただし、陽のあたる場所にお弁当の入ったカバンを長時間放置していた場合、風通しの悪いロッカーなどに保存していた場合などはこの限りではありません。
短時間で気温が上昇して一時的に蒸し風呂状態になることがあるためです。
細菌に嬉しい『栄養』『温度』『水分』が揃っていないか
お弁当の腐敗が進むのは、食品についた細菌の増殖が原因です。細菌の増殖が爆発的に進む環境とは『栄養』『温度』『水分』の3つの条件が揃った時となります。
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- 食品は細菌にとって最良の栄養源
- 30~40℃を至適温度とする菌が多い
- 細菌の組織は80~85%が水分で構成されている
上記の事から気温が上がり始める頃のお弁当は、細菌にとっては格好の条件が揃う場所となりやすいため、腐敗しやすいといえます。
以上から、お昼ごはんまでなら常温保存でも意外といける、ただし条件が揃ってくると危険。ということがわかります。お弁当づくりの経験者なら感覚的にうなずけるのではないでしょうか。
「保冷剤の用意が面倒だし、常温保存でOKならそれでいいや」
そんな気持ちになりますね…。しかし、ちょっと待って!「常温保存」についてもう少し踏み込んだ理解が必要です。
お弁当の保冷剤なしでの常温放置は危険?
結論からいうと、お弁当を保存する場所や季節によっては、常温放棄は危険。保冷剤を使っての温度管理が必要です!
では、そもそも常温とは、どのくらいの温度をさすのでしょうか?
保存方法で常温保存をうたうことがある食品メーカーや薬品会社のHPにはこう記してありました。
外気温を超えない温度を常温とするならば、外気温が25℃を超えなければ、一般的な施設の常温はそれ以上になることはありません。ただし、場所によっては、お弁当箱内の温度が25℃を超えるケースがあります。
25℃前後の日なんかは、冷房の効いていない体育館など風通しが悪ければ、外気温を超えてしまうこともあります。結果、お弁当箱内の温度も25℃を超えてしまい、細菌の増殖に繋がります。
教室の中でも暑くなりやすいところがあります。風の通り道や、太陽の当たり方で変わります。空調設備のある教室でも温度にムラがあると子供から聞いていたので、うちの場合は早めに保冷剤を使って温度調整をしていました
また、学校や職場に設置されているロッカー内も閉ざされた空間です。ロッカーの設置場所によっては温度や湿度管理の難しい場所と言えますので、お弁当を保存するには注意が必要な場所となります。
幼稚園用のお弁当づくりをされているならこちらをご確認ください。
夏はもちろん、冬も油断しないで!
夏は外気温が高いので想像もしやすいのですが、冬場も近年は施設内の暖房がよく効いていることが多いため、お弁当の保存場所が暖房直下などにある場合は要注意です!
上記のような場所にお弁当を放置せざるを得ない場合は、保冷剤による温度管理は必須だといえます。
私もやってしまったことがあります。
9月中旬の、朝は涼しかった日に気を抜いてしまい、常温保存でも大丈夫かな?と持たせた息子のお弁当が傷んでいたことがありました。保存状態が悪かったのか?日中に急激に上がった気温のせいか?その両方だったのかもしれません。
以上から、25℃前後での常温放置は危険だということがわかります。
ただ、お弁当の痛みの原因は『栄養』『温度』『水分』の3つ、根本原因は『細菌の増殖』でしたよね。これらを踏まえて次章では常温保存をするにあたって知っておくべき6つの工夫を紹介します。
お弁当の常温保存でも傷みにくいコツ
保冷剤をしっかり使って保冷保存すれば、お弁当の傷みは最小限の心配で済むものの、かさ高くなったり、春先だと必要以上に冷えすぎて食感が悪くなりますよね。温め直しのできない場所であれば、尚の事、お弁当を常温保存しておきたいこともあるかと思います。
常温保存するお弁当を傷みにくくするには『細菌を付けない、増やさない、除菌滅菌する』こと。
下記はお弁当調理の際、特に注意して欲しいポイントです。
- 箸を使って詰める
- ご飯とおかずは別々に!
- ご飯は必ず冷ましてから詰める
- 濃い目の味付け
- おかずの水分はしっかり切っておく
- 仕切りはバランやアルミカップで
詳しくみていきましょう。
箸を使って詰める
黄色ブドウ菌などの食中毒菌は人の手から感染しやすくなっていますので、詰める際は箸を使って詰めましょう。手を使う場合は、調理用のゴム手袋をはめてから触ります。
ご飯とおかずは別々に!
おかずの水分をご飯が吸ってしまうと、ご飯が傷みやすい状態になるので、ご飯とおかずは別々の容器に詰めたほうがお弁当は傷みにくくなります。
ご飯は必ず冷ましてから詰める
ご飯が温かいうちにお弁当箱の蓋をしてしまうと、お弁当箱内で結露を起こしてしまい、細菌の繁殖を進行させるので必ず冷ましてから詰めます。
濃い目の味付け、殺菌作用のある食材を利用
濃い目の味付けをしておくと塩分が水分を吸収するので、食材を傷みにくくしてくれます。
また、梅干しや酢、青じそ、しょうがなど殺菌作用のある食品を積極的に利用しましょう。
おかずの水分はしっかり切っておく
水分は細菌繁殖の好条件。煮物を入れる場合はしっかりと煮汁をきってから詰めます。
仕切りはバランやアルミカップを使う
葉物で仕切ると見栄えはしますが、水分が出てきて他のおかずも腐りやすくなります。バランやアルミカップを使って仕切りましょう。
うちが上記の事以外にもやっていたこととして、調理用具やお弁当箱の滅菌があります。
毎日、調理用具は使う前に除菌スプレー、夜は水筒をつけ置き除菌する際、まな板やお弁当箱も一緒にパッキンを外してつけ置き除菌をやっていました。
これは気分的にもスッキリするので、毎日やっていても苦になることもなく習慣化していましたが、今思えば、意外に功を奏していたのかもしれません。
このように、出来上がったお弁当の温度管理だけでなく、調理の段階から気を付けておくことでお弁当の傷みは減らすことができます。
傷まないお弁当作りのコツをまとめた参考動画も併せてご紹介しておきます。
【まとめ】お弁当の常温放置はどのくらい持つのか
ここまで常温放置のお弁当の持ち具合や傷みにくくするコツなどをご紹介してきました。
最後におさらいします。
常温放置のお弁当はどのくらい持つの?
- 常温放置のお弁当は朝に作ったもので、25℃以下の気温ならば約6~7時間持つ
常温放置したお弁当は危険?
- 常温保存する場所によっては、痛みの進行は早い
- お弁当の詰め方や内容によっても腐敗の進行状況は変化する
常温保存でも傷みにくくするには?
- 食品は素手で触らないこと
- ご飯はしっかり冷ましてから詰めること
- 水分が出ないようにつくること
- 濃い目の味付け、殺菌作用のある食材を利用しよう
常温保存のお弁当は、保存する場所や作る際の工夫で傷みの進行を遅らせることもできます。
お弁当が残念ならないためにも、対策をしっかりと行って美味しいお弁当を作ってくださいね!
21歳(長男)と19歳(長女)の2児の母。ワーキングマザーの歴史を着々と刻む会社員。児童心理学をベースに独自の子育てを貫いた結果、子どもは二人揃ってアーティストの道に。ファミリー揃って、『考える人』生活を送っています。