七五三 祈祷しない お参りだけ 写真だけ

さとみいさとみい

皆さんこんにちは。2男児の母、さとみいです。

子供の大きなイベントのひとつである七五三の時期がそろそろやってきますね!七五三と言えば、

  • 着物やスーツで正装して神社へ
  • 千歳飴
  • フォトスタジオで記念写真

というイメージを持っていらっしゃる方が多いかと思います、私もつい最近まで同じくざっくりしたイメージでした(笑)。

そんな我が家の長男(5歳)が七五三を迎えることに!いざ具体的に考える時期になると、お財布的にも時間的にもできるだけシンプルに済ませたいという大人の都合もでてきてしまいました…。

そこで、七五三ではご祈祷も受けないといけないのか?を徹底的に調べました!我が家と同じく、七五三をシンプルに済ませたい」と思っているパパ・ママもこれを読めばどうすればいいかがわかりますよ

七五三をやること自体を迷っている方はこちらをどうぞ。

七五三しない人は後悔してる?やらない親の割合から理由までを大特集


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「七五三で祈祷しない」というのはダメなのか?

七五三 祈祷しない お参りだけ 写真だけ

七五三と言えば「正装して神社へ行くもの」というのが一般的ですが、七五三のお参りではご祈祷も受けないとダメなのでしょうか?

幼児が厳粛な雰囲気の祈祷中、静かにしていられるかヒヤヒヤ…、正直費用もかかるし…、という不安の声も聞こえてきそうですね。子供が小さいうちはお参りのみで済ませられた方が気持ちもお財布も楽ですよね。

結論からいうと、

七五三で「祈祷しないで神社でお参りのみ」でもOK。

全く問題ありません!

なぜ、七五三で祈祷しないのはOKなのか?その理由を理解するために、まず七五三の定義から見ていきましょう。

そもそも七五三とは

七五三 祈祷しない お参りだけ 写真だけ
七五三(しちごさん)とは、7歳・5歳・3歳の子供の成長を祝い、これからの健康を願う日本の伝統的な行事です

その始まりは平安時代からあったようですが、江戸時代に関東の武家社会を中心に全国へ広まりました。当時は病気や飢饉などで乳幼児の死亡率は今よりずっと高かったんです。

そのため生まれて数年間は、現在の戸籍にあたる人別帳や氏子台帳への記載もしないほどでした。

  • 3歳というと、子供が言葉を理解するようになる頃
  • 5歳になると、知恵がつき始める頃
  • 7歳になれば、乳歯が永久歯に生え代わる頃

このような子供の発育の節目に、子供の成長を祝う七五三という儀式が行われてきたわけですね

では、七五三の儀式において祈祷はどういう位置づけだったのでしょうか。

七五三での祈祷の意味

そもそも「祈祷」の正確な意味はご存知でしょうか?

ご祈祷とは、もっとも丁寧な参拝方法です。

ご祈祷とは、神職が皆様と神さまとの仲を取りもち、皆様の願いを神さまに祈り捧げる儀式です。

神さまがまつられた拝殿にあがり、身を清め、神職を通じて願い事を届けるため、もっとも丁寧な参拝方法とも言われています。

(引用:北野天満宮HP http://kitanotenmangu.or.jp/sp/prayer.php

昔、人間と神様は今よりも密接に生活の中で繋がっていました。人々の健康や、世の平和、農作物の育ちや天候まで、人々は神様へそのご加護を祈り、無事に生きながらえていることを神様へ感謝して日々を送っていました。神様へ手を合わせお祈りすることは日常だったわけですね。

また、今ほど医療も発達していなかった当時、乳幼児の死亡率は高く、「7歳までは神の子」と言われていたそうです。神の子とは、この世にまだ命が定着していない、人間として一人前とは考えられていない、神様からの預かりものという意味合いでしょうか。

このことからも分かるように、当時は、7歳まで元気に成長することは当たり前ではなかったのです。

七五三とは、そんな時代に3歳・5歳・7歳と、子供が無事に成長してくれたことを神様へ感謝・報告すると共に、そのご加護をお祈りするために、正装をして身を清め、ご祈祷を受けていつも以上に丁寧に参拝していたのも納得できますね。

それでは、時代背景も大きく変わってきた現代の七五三でも、この丁寧な形式は続けられているのでしょうか?

近年の傾向

七五三 祈祷しない お参りだけ 写真だけ
子供の健やかな成長を祝い将来を願うという思いは今も昔も変わりませんが、時代の変化に伴い、七五三のお祝いの仕方も変わってきています。

具体的には、次の4点で変わってきています。

  1. お祝いの年齢
  2. 日程
  3. 衣装
  4. お祝いスタイル

詳しくみてきましょう。

お祝いの年齢

7歳・5歳・3歳の発育の節目でお祝いしていたというのは上の項目でもふれましたが、その年齢の数え方は時代と共に変わった代表的なものですね。

昔は生まれた年を1歳として計算する「数え年」で行われていました。七五三のように古くからある習わしでは数え年を使うことが多いですが、近年では生まれた翌年の誕生日を1歳とする「満年齢」で行うのが一般化しています

また、本来は数え年の1月~12月を基準としていたため、早生まれ(1~3月)の子は同じ年齢でも翌年にお祝いすることになります。

さとみいさとみい

因みに、我が家の長男は今年の12月で6歳になります。

12月生まれのため、ぎりぎり早生まれでもありませんので、お友達の多くは5歳になる年、つまり昨年七五三のお祝いをしていました。

しかし、マイペースな我が家は、「実際まだ5歳になっていないからピンと来ない」という理由と、できるだけ本人の記憶にも残るお祝いにしたい、という思いもあり、早生まれのお友達と同じく今年お祝いすることにしました。

日程

本来の七五三は11月15日に行う儀式です。

この理由は諸説ありますが、多く聞かれるのは、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉が長男・徳松の健康を祝って天和元年11月15日に祝ったことを起源とするものです。

しかし現代では‘10月から11月にかけて’とアバウトな感じになってきています。

家族のスケジュールが合う週末にしたり、人混みを避けて平日にしてみんなでゆっくりお祝いしたり、日程をフレキシブルにした方が家族の希望する七五三の過ごし方ができそうですもんね。

【関連記事】七五三とお宮参りは一緒にでもオッケー!日程決めから写真撮影まで

衣装

七五三は江戸時代に広まった行事ですから、主役の子供も大人も和装の正装で揃えるのが一般的でした。

しかし、これも現在では少し趣きが変わり

  • 伝統や習わし、身を清める意味での正装

というよりは

  • 子供が着たいもの、幼い今しか着られないもの

を着る家族の思い尊重型へと移行しています

実際、我が家を例に挙げますと、七五三の衣装をスマホで息子に見せながら、「袴かスーツ、どちらを着たい?」と聞き、本人が「こっち!」と選んだスーツを着る予定です。

さとみいさとみい

親としては、一度しか着る機会のない袴が良いんじゃ??とも思いましたが、そこは本人の意思を尊重して。

【関連記事】七五三の着物にお下がりはアリ?事前確認すべき点と上手な断り方

お祝いのスタイル

ここまで見てきて分かるように、七五三の習わしを引き継ぎつつ、その捉え方は『神へ感謝・お祈りする儀式』から『家族のイベント』へと変化していると言えます。

つまり、例えば「祈祷はせずに神社でお参りだけする」というのも家族の考え次第であり、全く問題無いわけです。

すっかり前置きが長くなってしまいましたが、七五三とは「神社でご祈祷を受けなければならない」のではなく、その昔から伝えられてきたコンセプトは

  • 「子供の成長を祝い感謝し、将来を祈願する」という親の思い

であり、そこが一番重要なことなのです。

なお、七五三は厄年とは違います。よって、ご祈祷を受けないからといって、子供に災いが起こることも将来に悪影響がある、ということもありません!

 

さて、七五三の主旨が理解できたところで、新しい七五三の形をいくつか見てみましょう。きっと、「色んなお祝いの仕方があって良いんだ!」と思えるはずですよ!


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現代の七五三のとらえ方とパターン -祈祷・お参り・写真・食事会-

七五三 祈祷しない お参りだけ 写真だけ
上でも見てきましたように、七五三は当然ながら子供が主役の行事であり、何より「子供の成長をお祝いする・健やかな成長を神様に感謝する」という気持ちが大切なのでしたね。

では、子供の成長を感謝し、七五三をお祝いするというコンセプトで、色んな形の七五三が増えているようですよ。下の例を見てみましょう。

  1. 前撮り(フォトスタジオ)+神社でご祈祷+食事会【フルバージョン】
  2. 神社でご祈祷【神社パターン】
  3. 神社にお参りだけ+フォトスタジオで写真撮影【写真パターン】
  4. 神社にお参りだけ+両親を招いて家族でお祝いの食事会【食事会パターン】

最近多いのがこの4種類ですかね。では、具体的にどんな内容なのでしょうか。

前撮り+神社でご祈祷+食事会【フルバージョン】

フルバージョンのこのパターン。特にメジャーになりつつあるのが、フォトスタジオでの前撮りです。

つまり、七五三のお参りとは別の日程で、フォトスタジオで記念写真だけ別に撮影するというもの。

3-7歳の幼児には、着物であれば尚更、着慣れない衣装を着て移動する、というだけで結構疲れるものですよね。その上、神社でのご祈祷やお参りとなるとかなりの時間を要しますし、途中で疲れて機嫌が悪くなってグズグズ…、というのが避けられます。

従って、

  • 記念写真だけ別の日程で撮影 ⇒ 七五三当日は再び衣装を着る、または洋装にするも良し
  • 神社で祈祷・お参り ⇒ この流れでおじいちゃんやおばあちゃんも一緒に内祝いの会食、も良し

子供も疲れ過ぎることなく最後までご機嫌で過ごせるというハッピープランです。

神社でご祈祷【神社パターン】

比較的伝統的な習わしに沿ったパターンと言えるでしょう。神社でご祈祷を受けお参りすることをメインとしている伝統的なバージョンです。

神社にお参りだけ+フォトスタジオで写真撮影【写真パターン】

一方、イベント色が強いパターンのひとつがこれ。フォトスタジオでの記念写真をメインにして、その前後に神社へ参拝するというものです。

神社では祈祷も受けるケースもありますが、やはり時間がそれなりに掛かるので、記念写真に子供のご機嫌な笑顔を残したいという場合は、祈祷はカットする場合も多いようです。

神社にお参りだけ+両親を招いて家族でお祝いの食事会【食事会パターン】

同じく家族のお祝い行事としてイベント色が強い、食事会メインのパターン。事情が許せば、遠方からおじいちゃんやおばあちゃんも参加してレストランやホテルで七五三内祝いのお食事を囲み、みんなからの祝福を受けるというバージョンです。


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その他オプション

上記4パターンの中にも、以下のような選択肢があります。

和装 or 洋装

今の七五三では着るものに関しても「神社にお参りするため正装を」というイメージではなく

  • せっかくのお祝いだから、普段着ることの無い着物や袴を着せて記念写真を
  • 本人が喜ぶ衣装を

という個人の希望を尊重する傾向が一般的です。

そのため、子供が好きなキャラクターの柄の着物や羽織を着ている子や、一方シックなスーツでオシャレに仕上げる子供達も結構いるんですよ!

フォトスタジオ or 出張カメラマン

せっかくの機会ですから、フォトスタジオでプロのカメラマンに記念写真を撮ってもらうというのはすっかりメジャーですよね!

続いて、ここ数年で急成長しているのが出張カメラマンを依頼するというもの。日時と場所を指定して、1時間~でも対応してくれるケースがほとんどです。

これだと、わざわざスタジオに足を運ばなくても、神社で参拝している姿を屋外の光の下で撮影してもらえますし、何より子供の自然な姿をプロのカメラマンに撮影してもらえるとあって人気です。

さとみいさとみい

何を隠そう(笑) 我が家もこのケース。

自宅近所の参拝する神社で1時間の撮影を依頼しています。

おじいちゃん・おばあちゃんも参加する?

子供の数が減っている昨今、可愛い孫の晴れのイベントには喜んで参加してくれるおじいちゃん・おばあちゃんも多いと思います。

七五三が「儀式」から「イベント」へと移行している現在ですから、お祝いの食事会をメインにして家族みんなでお祝いしてあげるのも思い出に残る良い七五三になりますよね!

 

このように、現在の七五三とは、主役の子供、その親や家族が良いと思う方法ならタブーはなく、自由で型にとらわれないものと言えそうです。

【まとめ】今の七五三は祈祷しない様々な形がある

七五三 祈祷しない お参りだけ 写真だけ

さて、「七五三で祈祷をしないというのはOkなのか」「七五三の今と昔」について見てきましたが、ここでおさらいしてみましょう。

<七五三で祈祷しないというのはダメなのか?>

七五三の定義は、今も昔も変わらず「子供の健やかな成長を祝い感謝する」ということ。神社へ行って祈祷をするのが決まりでも何でもなく、重要なのは「ここまで無事に成長しました。ありがとうございます」と神様に感謝しお祝いする気持ちです。

つまりこのような気持ちで迎える七五三であれば、祈祷をしなくても問題はありません。

<現代の七五三とは>

子供も親も家族みんなの記憶に残る、楽しい思い出にしたい!そんな現代では、色んな形の七五三がありましたね。

  • フルバージョン!やっぱり事前に前撮りして完璧な記念写真を残し、神社参拝も食事会もやりたい
  • 神社パターン!ここは伝統に則って神社でご祈祷してもらい正統派の七五三を
  • 写真パターン!スタジオでの写真撮影デビューの日にしたい!神社では疲れないように参拝のみ
  • 食事会パターン!じいじとばあばも一緒に!家族全員で主役の子供を囲んで

いずれも、家族みんなで主役の子供と一緒に七五三を楽しむ姿が微笑ましいですね。

家族の形態・子育て・生活、全てがスタイルフリーといえる現在ですから、七五三を祝う気持ちがあればタブーは無いのです。

11月初旬には我が家も七五三!無事に5歳まで成長したことを神様にも息子にも感謝して、5歳を迎えられることが当たり前では無かった昔にも思いを馳せながら、思い出深い1日にしたいと思います!

皆さんも素敵な1日を♪


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