子供が2歳になるとそろそろ幼稚園入園に向けて、トイレトレーニングを意識しはじると思います。
我が家も長男が2歳半くらいから始めました。初めての子育てに加え、周りで幼児がいる友達がいなかったのでどのようにしたらよいか、本やネットで情報を集め手探りで進めた気がします。
ここでは、トイレトレーニングが進まない原因と、子供がトイレに行きたくなる4つの魔法をご紹介します。
もくじ
トイレトレーニングが進まない原因って?
代表的には、次の4つが原因だと言われています。
- トイレトレーニングの時期が早すぎる
- トイレに行く頻度が高すぎる
- 過剰な声かけ
- ママがイライラしている
1つずつみていきましょう。トイレトレーニングの時期が早すぎる
お子さんは自分からトイレに行きたいと伝えてくれますか。もしかしたら、まだ早いのかもしれません。
トイレトレーニングを始める具体的な目安は次のとおりです。
- トイレまで自分で歩いて行けますか。
- 便座やおまるに一人で座っていられますか。
- ママの問いかけに、「はい」「イヤ」など簡単な言葉でも答えることができますか。
- おしっこの間隔が2時間以上空いていますか
- トイレトレーニングを始める時間的精神的な余裕がママにありますか
トイレトレーニングは必ずしもうまくいくだけではありません。ママがじっくり取り組める時期を見越して行うとストレスが少なくなりますよ。
<よくある失敗例>
- おしっこの間隔か短いのに、無理にトイレトレーニングを始めてしまう。
- トイレを怖がってしまう
- 便座に座れない
- トイレに行くことを伝えられない
- 無理やり便座に座らされて、何を要求しているか理解していない。
- 下の子を妊娠したり誕生したりして赤ちゃん返りが始まる。
これらの場合は、トイレトレーニングを開始するのが早いと考えられます。
子供の様子を観察して、無理に進めず一度トレーニングをお休みしたり、トレーニングを遅くしたりすることも必要かもしれません。
トイレに行く頻度が高すぎる
おしっこの間隔はどのくらいでしょうか。
例えば30分未満の間隔だと、あまりおしっこの量が無く、トレーニングパンツに漏らしてしまっても気にならない量で、不快感が少ないため教えてくれないかもしれません。
過剰な声かけ
心配するあまり過剰に声をかけてはいませんか。
思い切って声掛けを回数減らしてみて、トレーニングの進め方をゆっくりしてみてはいかがですか。
ママがイライラしている
ママの方も家事が進まなくて、おしっこに気を取られて心のゆとりがなくなってしまかもしれません。
親ががんばりすぎて、子供の気持ちやタイミングに寄り添えていますか。失敗しないように先回りしていませんか。子供は小さいながらもプレッシャーを感じていると思います。
トイレトレーニングがうまくいくための4つの解決法
イレトレーニングが進まない、子供が嫌がるときの対応は以下のとおりです。
- トイレではなにをするのか教えてあげる。
- トイレを楽しい空間にする
- 一日の生活リズムにトイレ時間を入れてあげる
- 叱らず、ほめてあげる
この4つについて、どうしていけばよいか考えてみましょう。
トイレでは何をするのか教えてあげよう
・子供はまねするのが大好き、親がするのを見せてみよう
ただ便器に座らせて、「しーだよ。うーんだよ。」といっても、子供はピンとこないと思います。そこで、私がトイレに行くときは子供も一緒に連れて行って、スッキリする様子を見せていました。
最初は不思議そうに見ていましたが、徐々にイメージができてきたのではないかと思います。また、トイレを安心できる空間だと思わせるにも良いかと思います。
トイレを楽しい空間にする
・子供が行きたくなるトイレづくり
次に、子供がトイレに行きたくなるにはどうしたらよいかと考えました。そこで、トイレのマット類を子供が好きそうなバスのデザインのものをネットで購入しました。
自分好みの空間になると、息子は喜んでトイレに行くようになりました。
・どんな便座を使っていたの?
我が家ではおまるは使わず、便座に座るタイプのものを使っていました。
面倒くさがりな私には、いちいち片付けるのが合わなかったので。
リッチェルというメーカーの補助便座です。
足が安定しなくて踏ん張りにくそうだったので、踏み台も置いてあげていました。
アマゾンで探してみると、便座と踏み台が一体型になっているのがあるので、それを使うといいかもしれません。
一日の生活リズムにトイレ時間を入れてあげる
・トイレに行く時間帯を決めてみる
大人でも朝起きてすぐはトイレに行きたくなりますよね。
まずは、朝起きてすぐや食事のあと、出かける前、寝る前にはトイレに行く習慣をつけてみることです。
最初は出なくても、タイミングとコツを親子でつかめるようになってきます。成功すると嬉しく自信が持てるはずですよ。
あとは、遊びに集中していると漏らしがちです。ムズムズしているのがわかるときがあるのでママの余裕があるときにお子さんの観察をしてみてください。
叱らず、ほめてあげる
・褒めて自信を持たせてあげましょう
子供は褒められるのが大好き。ママが嬉しそうにしている笑顔が大好き。トイレが成功したときは褒めてあげましょう。自信につながり、感覚も覚えやすくなると思います。
たとえ失敗してもイライラして叱っては逆効果です。ママもゆとりもって取り組みたいですね。子どもの性格やその時の気分によって違うので、どんな声かけがよいか色々と試してみましょう。
・ママがイライラしている場合はどうすればよい?
失敗するとパンツだけではなくお部屋も汚れてしまって、片付けが大変!それ以外でも心配になったり。どうしてもイライラしてしまいますよね。そんなときはこれをやってみましょう。
- ママの気持ちにゆとりがあるときにトレパンをはかせてみる
- 外出の時は無理してまでトレパンを履かせない
- 思い切ってオムツを履かせてから、トレパンをはかしてみる
やはりトイレトレの成功のカギは、ママの笑顔のようです。
ママがイライラしてない?早期のトイレトレーニングが与える影響
トイレトレーニングがうまくいっていないと不安になって、時にはきつく子供にあたってしまうママもいるかもしれません。そんなママに紹介したい面白い研究結果を発表した専門家がいるそうです。
米国ウェイクフォレスト大学の小児泌尿器科教授スティーブ・ホッジズ博士によると、膀胱や腸が未熟な年齢で過度に早期のトイレトレーニングを強いると、おねしょやおもらしを失敗するだけでなく便秘や頻尿、腎機能の低下、尿道の炎症などの健康障害を招くというそうです。
米国内の統計によると、便秘で受診する子どもの数数ここは10年で4倍に達し、尿道炎」の子供も増えているそうです。早期のトイレトレーニングをした子供ほど問題が深刻な傾向にあるそうです。博士は「オムツはずれが早いほうが良いという思い込みで、トレーニングを争うように始める親は慎むべき。器官が未発達の状態でのトイレトレーニングは子供の健康に様々な障害を及ぼす。」と述べています。さらに「膀胱が適度に成長するのは3~4歳頃であり、これ以前に尿意を我慢させたりすることで本来あるべき発達を阻害し、後におねしょや腎機能の低下などの原因になる」と警告しているそうです。
通常、おねしょに悩むのは5歳児の20%、6歳児の13%、7歳児の10%とされるが、実際はもっと多いと博士は推測しています。おねしょに悩む親は多いが、それは早すぎるトイレトレーニングが招いた健康障害かもしれません。
実際息子は小学校に上がっても最初の頃まで寝るときは紙おむつをつけていて、いつおねしょをしなくなるかと心配していました。このころになると、本人のプライドもありながら夜のオムツが取れないという恥ずかしさで、息子のほうがつらかったと思います。
まとめ
トイレトレーニングが進まない原因として考えられるのは、
・トイレトレーニングが早すぎる
→ママの問いかけに「はい」「いや」と言えない、便座やおまるに自分で座れない。
・トイレに行く頻度が高すぎる
→おしっこの間隔が2時間以上になってから始めてみましょう
・過剰な声かけ
→プレッシャーに感じてしまいます。ママも気長に行きましょう。
・ママがイライラしている
→トイレトレーニングを始める時間的精神的余裕がママにありますか。
トイレトレーニングがうまくいくための4つの方法。
- トイレでは何をするのか教えてあげよう
- トイレを楽しい空間にする
- 一日の生活リズムにトイレ時間を入れてあげる
- 叱らず、ほめてあげる
トイレトレーニングはお子さんのペースを一番にママの笑顔で乗り切る!
初めてのことだと親は要領がつかめず焦りがちです。特にトイレトレーニングはすぐに終わるものではなく、子どもの成長に合わせて長い時間かけて取り組むものです。昼間はオムツが外れても、夜はなかなか外れないなんてこともよくあります。
息子はうんちを隅で隠れるようにして一人静かにトレーニングパンツに力んでだしていました。トイレの便座だといまいち出しにくかったみたいです。
私も2歳代から始めましたが、息子が3歳の時に第2子妊娠出産があり、トイレトレーニングがうまく進まず自分もいっぱいいっぱいだったので、ペースを落として子どもが教えてくれた時にトイレに連れていくようにしていました。年中から幼稚園に入ったので、その直前の3歳の終わりくらいまでには昼間のオムツは外れました。
正直言ってあの頃は成長が人より早い方ができるママなんて幻想を描いていた時がありました。今まで、評価を気にしながら生きていたところがあったので。でも、息子は息子であって私の一部ではないとようやく気づくようになりました。あくまでママは子どものサポート役ですもんね。気長に行きましょう。
一度トイレトレーニングを中止しても、再開するときには心も体も発達しているので、直接布パンツから初めても案外すぐに成功するなんてこともあるようです。
また、集団生活に入るまでにトイレトレーニングが終わらなくても、他の子がしているのを見て、自然と外れていく子もいました。あまり心配なさらず、お子さんのペースで進めてみませんか。オムツ外れに焦らず、おおらかな気持ちで見守ってあげたいですね。
長男小学6年(中学受験挑戦中)、長女小学3年(ピアノとチャレンジタッチを習っている)、2児を育てる専業主婦。FP3級と登録販売者に合格、4月から1年間町内会の子ども会の部長を務めることになりました。