時の記念日ってなに?
きゅーてぃーきゅーてぃー

こんにちは。受験や習い事で時間との勝負の日々を過ごしている、2児の母、きゅーてぃーです。

毎年6月10日は時の記念日です。祝日でもないので、知らない人も多いのではないでしょうか。私は以前、近所のスーパーで「時の記念日タイムセール」というのを見かけたので、あることは知ってはいました。

しかし、子どもに時間の感覚、なぜ大切にする必要があるのかを教えるのに、これほどまでにこの「時の記念日」が役立つということは知りませんでした。

私には小学生の2人の子供がいますが、帰宅後から就寝までの時間の使い方が、まだまだうまくいかないところがあります。子どもたちに時間のことをどうにか教えられないだろうか。

そう悩んだ末、子どもに時間の概念を教えるためにどう「時の記念日」という日を活用できるのか?を徹底調査しました。その結果わかった、時の記念日の由来から目的、子どもに伝えるときに使うと良い絵本とYoutube動画までを紹介していきます。

この記事を読むことで、子どもに時間の概念を伝える際のポイントと、何を使えば効果的かがわかります。


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時の記念日の由来は?

子供に伝えるには、まず時間を確認できることが当たり前じゃなかった時代がある、ということを由来を通して知ることが大切です。と言うことで、最初は詳しく細かい話から入っていきますね。

今からおよそ1340年も前に天智天皇という偉い人がいました。その天智天皇が漏刻(ろうこく)という水時計を使って、日本で初めて時を知らせたのが、671年6月10日のことだったのです。

だから6月10日が時の記念日になったのですね。

これが噂の水時計

誰がこの日を「時の記念日」と言い始めたのかというと、明治政府です。

明治政府が国民に「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と呼びかけ、時間の大切さを尊重する意識を広げるために、日本で初めて時間が計測されるようになった6月10日を時の記念日としたわけですね。1920年のことです。

それ以前は、みんな時間を守っていなかったのですね。というより、「太陽が真上にくる頃」「夕方」といったざっくりとした時間設定しかできなかった昔の習慣を引きずっていたのでしょうね。

子どもに伝えるなら、このように伝えてみてください。

「学校の給食はだいたいお昼くらい。たまに時間が伸びてみんながお腹をすかせる」とか「アンパンマンの放送は、だいたい夕方くらいで、日によって早かったり遅かったりするからたまに見過ごす」とかだと困るでしょ?

だから、みんなでせーので時間を守るようにしようと呼びかけたんだよ。

時間を知るのに、毎月700万円かかってた!?

時計といえば、日時計、水時計、砂時計などがあります。日時計は晴れている日にしか使えないというデメリットがあったので、当時は水時計が主に使われていました。

昔、陰陽寮(おんみょうりょう)という今でいう役所みたいなところがありました。ここは、占い・天文・暦・時に関する部署で、その中の時に関する専門家に漏刻博士(ろうこくはかせ)という役職がありました。漏刻博士は、2人で交代しながら、水時計の水の量を測って時間を知らせていたそうです。漏刻博士の下に20人もの時守(ときもり)と呼ばれる実際に水時計を扱う人たちがいたので、水時計を管理するのは大変な仕事だったということが想像できます。

偉い博士2人+作業者20人分の人件費ですから、時間を知るのはすごくお金がかかることだったんですね!勝手な想像の範囲で今の相場でいうなら、偉い博士2人が月給50万円、作業者20人が月給30万円とすると、2人×50万円+20人×30万円=700万円が毎月かかっていたことになります!時間を知るためだけに…。

今はそこここに時間が表示されていて当たり前に認識できることですが、当時の日本ではそれほどまでに時間を知ることが貴重で重要だったことが伺い知れます。

子どもに伝えるなら、このように伝えてみてください。

水時計係が学年に20人と、担当の先生が2人いて、活動も週1回の放課後だけじゃなくて、毎日。それも、授業の時間も使って

22人全員が毎日朝から夕方までずーっと水時計がちゃんと時間を示してくれるように働いている。時間を知るって、すごく大変なことだったんだね。みんなでそんなして、どんな作業をしていたんだろうね。

きゅーてぃーきゅーてぃー

今じゃそこら中で確認できる時間も、時が違えばこんなにも大変なことだったんですね。


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時の記念日を通して子供に伝えたい2つの視点

子供にわかりやすく伝えるには、まず子供たちが朝起きて、夜の寝るまでの間、時間の流れの中で生活していることに気づいてもらいましょう。

そして、時の記念日について伝えるときは、下記の3点について説明するといいと思います。

  • 「昔の日本も今と同じように時間は大切なものだったんだね」
  • 「昔は専門のお仕事があったくらい、時間を管理するのは大変だったんだよ」
  • 「天智天皇という人が日本で初めて時を知らせた日が6月10日だったんだよ」

こんな感じで伝えてあげてください。

また、時の記念日をきっかけに、子供に伝えるといいのは

  • 時間を守ることの大切さ
  • 一日が24時間だということ

この2点です。

時間を守ることの大切さ

時間を守るということは、幼稚園や小学校に行けば、遅刻してはいけなということに始まり、体験的に学んでいく機会があります。

「お友達との約束の時間に間に合わなかったら?」

といったように、時間を守らないことで、自分も困るし、他の人も困るのだということを伝えられたらいいなと思います。

一日が24時間だということ

子供のころは、あまり時間に限りがあるとか、時間そのものを意識することが少ないかと思います。でも、やっぱり限られた時間を大切にして欲しいと願うので、時間の大切さについて一緒に考える機会にしたいものです。

例えば1日が24時間だということを伝えて、子供がどのような時間配分で1日を過ごしているのかを一緒に考えるというのもいいですよね。また、「もしも時間がわからなかったら困ることはなにかな?」と問いかけて、一緒に考えてみるのもよいですね。

  • 「好きなテレビの始まる時間がわからないと見られなくて困るね」
  • 「幼稚園のバスに乗り遅れるかもしれないよ」

といった答えが出れば、「時間って大切なんだ!」「時間は守らないといけないね」と思ってくれるはずです。


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おすすめの絵本!時の記念日を子どもに伝えるなら

時間について考えるきっかけになる絵本を紹介します。絵のテイストやストーリー展開の好き嫌いは、子どもによって様々です。自分の子どもの好きそうな絵本はどれか?という視点で見てみてください。

「とけいのえほん」

左ページに絵・右ページに時計が描かれていて、午前の1時から夜の12時まで1時間後との様子があります。数字が読めるようになった頃だと、「いま 〇じ?」などの会話も楽しめるかもしれません。

「ごきげんななめのてんとうむし」

お話の文の最初に「〇じ」と時間が紹介されています(時間で進んでいく展開になっています)。ごきげんななめのてんとう虫の、自分より大きい相手へ強がりを言う姿がなんとも楽しい絵本です。

いまなんじ

とけいおじさんの時計と共に、かえるの子どもたちの生活を通しながら楽しく時計の読み方を学ぶことができます。時計がたくさん出てくるので、日常の中で子どもが時計を見つけたときに興奮するようになります。時間が読めるようになる前に、まずは時計と仲良くなるための1冊。

いまなんじ?

おじいちゃんのピカピカ光る腕時計と男の子の目覚まし時計を一日交換します。色々な時計が出てきたり、おじいさんとのやりとりにほんわかな1冊です。

こどもの行事

時の記念日そのものを子どもに伝えるときに役立つ1冊。時の記念日っていつ?日本ではじめて作られた時計は、どんな時計?行事や記念日の由来がわかる楽しい行事絵本です。

時の記念日を伝える動画

https://www.youtube.com/watch?v=vOUK3VXMfTM

時の記念日を子どもにどう伝えたらよいかわからないという方は、この動画を聞かせてください。(対象年齢:2歳〜)

【まとめ】時の記念日に子供へ伝えたいコト

ここまでを振り返ってまとめましょう。

  • 天智天皇が671年6月10日に、日本で初めて時を知らせた
  • 1920年に、時間の大切さを尊重する意識を広げるため設けられた
  • 漏刻博士2人と20人の時守が水時計の管理をしていた
  • 一日の生活の流れを考えさせ、時間の大切さを伝える
  • 時に関する絵本で、時間の概念を伝える

時の記念日は、国民の祭日にもなっていない記念日の扱いですが、時間の大切さを伝える大事な記念日ですよね。

きゅーてぃーきゅーてぃー

我が家では、いつ宿題をするのか、ピアノをするのか、家庭教材をするのか、と時間の使い方を考えることが多くなりました。

ちょっとだけママが気にかけてあげて、早いうちに習慣化してあげるとお互いにラクになれるかと思います。

私たち大人にとっても、普段の時間の使い方について考えるいい機会になるかもしれません。


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