こんにちは。断乳後は薬が服用出来て助かっているゆーままです。
お子さんとのスキンシップの1つである授乳ですが、様々な事情で断乳を考えるママも多いですよね。
断乳はお子さんに言い聞かせたり、おっぱいに絵を描いたりする方法もありますが、断乳する薬があるというのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
私も3度断乳の経験をしていますが、一度だけ強い薬を飲む事情があって断乳した経験があります。その時に、間に合わなければ母乳を止める薬を処方する話もありました。
今まさに断乳する薬の服用を考えているママは、この薬に関して色々な不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。そこで皆様のお悩みを解決すべく、母乳を止める薬で断乳する時の薬の種類やメリットデメリットなど、徹底的に調べたことを紹介します。
この記事を読んで、薬を服用する不安やお悩みを解決しましょう!
もくじ
断乳するための薬とは?
断乳する薬は様々な種類がありますが、母乳の生成を促進するプロラクチンというホルモンの分泌を抑える薬が多いです。ホルモンの分泌が抑えられるので、母乳の量は減っていき確実に母乳は止まります。
断乳するために使われる薬は、
- 出産直後から母乳の出が良すぎる母乳分泌過多症の時や
- 乳腺炎などのおっぱいトラブルが多く、断乳した方が良いと判断された時
などに処方される事が多いです。また、
- 母乳に影響がある薬を飲むことになった時
などにも薬が処方されることもあります。
病院の方針にもよりますが、おっぱいトラブルで悩んでいて、薬を服用したいという方は一度先生に相談してみましょう。
断乳に使われる薬の種類
断乳に使われる薬は色々ありますが、処方される薬は次のようなものが多いです。
- カバサール
- プロモクリプチン
- パーロデル
- テルグリド
この4種類について詳しく紹介しましょう。
カバサール
パーキンソン病や排卵障害の治療などにも使われることが多く、プロラクチンの分泌を抑えるので、母乳の分泌を抑える働きもあります。
ただし、吐き気や嘔吐、便秘や食欲不振の他にもめまいや立ちくらみなどの副作用も多くみられます。
プロモクリプチン
こちらもプロラクチンの分泌を抑えるので、母乳分泌を抑制します。また、成長ホルモンの過剰分泌を抑える働きもあり、パーキンソン病などの治療に使われます。
こちらも吐き気や嘔吐、便秘や食欲不振などの副作用があります。
パーロデル
プロラクチンの分泌抑制の他、成長ホルモンの分泌を抑える働きがあり、パーキンソン病や排卵障害などにも使われます。
副作用として吐き気や嘔吐、便秘や食欲不振などがあげられます。
テルグリド
他の薬と同じくプロラクチンの分泌を抑えます。
また副作用には嘔吐やめまい、眠気や発疹、倦怠感などがあります。
このように、断乳に使われる薬はプロラクチンという母乳分泌を促すホルモンを抑制する効果がある抗ホルモン剤がほとんどです。
断乳する薬を使うメリットとデメリット
断乳するための薬は、飲み薬なので服用は簡単ですが、もちろんメリットもデメリットもあります。
メリットは乳腺炎になるリスクが低くなる
薬による断乳は、母乳分泌を促すホルモンの生成を抑えるので、通常の断乳よりも乳腺炎になるリスクが低くなります。
ただリスクが低くなるといっても、それまで母乳の分泌が多い方は、薬を飲んだからと言って急に母乳が止まる訳ではありません。ですので、乳腺炎になる事もありますので、定期的に搾乳をしたり、場合によっては母乳外来などで絞ってもらう事も必要です。
デメリットは副作用が出る可能性がある
断乳の薬はホルモン剤が多いので、薬の種類で紹介させていただいたように、服用すると吐き気や嘔吐、倦怠感や眠気などの何らかの副作用が出る事もあります。
1人であればいいのですが、お子さんがいるママは具合が悪くなっても横になっていられないので、副作用が出るのは辛いかもしれません。
このように薬を使う断乳はメリットもデメリットもあり、薬を飲んだからと言って急におっぱいが出なくなるわけではありません。薬を服用する際には、この点によく留意しておきましょう。
なお、断乳の薬は母乳の出を押さえるものなので、薬の効果で子供に対するケアまで楽になるわけではありません。断乳時の子供への対処法はこちらをご確認ください。
【関連記事】断乳のスケジュールはコレ!断乳とおっぱいケアの進め方を徹底解説
実際どうなの?断乳する薬を使った人の体験談
では、薬を服用して断乳をしたママは
- どのように断乳したのか
- 服用してどうだったのか
先輩ママ達の声を集めてみましたので紹介します!
乳腺炎になりやすくて薬を服用
薬を処方してもらったことがあります。
ひとり目のときには乳腺炎が手遅れで切開し、術後の経過が悪かったので漢方薬で出を抑えて徐々に母乳の量を減らしていきました。薬の量は先生と相談して調節しながら(授乳も出来ます)2ヶ月ほどかけて徐々に…
二人目のときは、ひとり目同様に乳腺炎になりやすいことをふまえ、産後の退院時にホルモン系の薬を出してもらい出を抑えました。これは少し強い薬なのでやはり先生とよくよく相談して処方してもらいました。水を飲んでもあふれ出すほど母乳の出が良い体質でしたが、一ヶ月ほどで出なくなりました。
引用元:Yahoo!知恵袋
後悔しているママも!
生後三週間で酷い乳腺炎になってしまい、40℃の高熱と胸の激痛が四日間続き、それでも2時間起きの授乳と毎日フラフ ラになりながらおっぱいマッサージを受けにいってました。
ところが治るどころか余計にしこり部分が広がってしまい、5日目の夜中にまた救急病院に運ばれてしまい、医者にお乳を止めて強いクスリで治そうといわれ、カバサールというお乳を止める薬と、強い抗生剤を飲んでやっと治りました。上の子がまだ二歳で手がかかるというのに、ろくにお世話もできず、母乳にこだわるより今は治すほうが優先とのことでした。私もその時はいう通りにして薬を飲み、パンパンになったお乳を絞ることなく我慢して三日後にはほとんど出なくなりました。
その後、抗生剤も処方してもらったものを全て飲みきったので再び母乳を再開させようとしましたが、いっこうに出る気配がありません。
今はクスリを飲んだことをすごく後悔しています。我が子を見るたびに泣きそうになります。唯一の救いは、哺乳瓶でもぐびぐび飲んでくれることです。
引用元:Yahoo!知恵袋
わけあって断乳しようと カバサール剤一回分を処方してもらい22日の昼前ぐらいに飲みました。
でもなんだか母乳をあげないと寂しく感じて今とてもあげたいと思ってしまっています、、、。もう少し頑張って母乳を続ければよかったかな、、、と薬を飲んでから少し後悔しています。
引用元:Yahoo!知恵袋
このように乳腺炎になりやすい体質から薬を服用して乳腺炎から解放されたものの、母乳をあげられない後悔が残るママも見られるようです。
母乳をあげられなくなる事は確かに悲しいかもしれません。けれど、乳腺炎になるリスクにビクビクしながら授乳を続けてストレスが溜まるのはママにとっても赤ちゃんにとっても決して良い事ではありません。
ママ自身が薬を服用する事に不安を感じているのであれば、気兼ねなく助産師さんや医師に相談しましょう。
薬を使って断乳する方法
薬を服用して断乳する時にもおっぱいのケアは必要です。ですので、薬を服用する時には次のような方法を取りましょう。
- 薬を服用中も定期的に圧抜きをする
- 断乳後もおっぱいのケアを
では詳しく紹介していきます。
薬を服用中も定期的に圧抜きをする
断乳の薬は服用する事で、確かに母乳の分泌は少なくなります。けれど、急に母乳が止まる訳ではなく、母乳は徐々に止まっていきますので、止まるまでは母乳の分泌があります。
ですので、最初の3日間程度はおっぱいが張ってきて痛みを感じる事もあります。定期的に圧抜きとして左右それぞれ5分~10分程度の搾乳を行いましょう。
断乳後もおっぱいのケアを
断乳を始めて3日程経つとおっぱいの張りも落ち着いてきます。そこで、張りが落ち着いたら、一度母乳外来などで思い切り絞ってもらいましょう。
また、おっぱいの張りがなくなり、母乳が止まっても実はおっぱいのケアが必要です。母乳が止まっても乳腺にはおっぱいのカスが溜まっており、次の出産後の授乳の時に支障が出たり、しこりなどの原因にもなります。
断乳してから1か月経ったら、母乳外来や助産師さんに綺麗に絞ってもらう事をおすすめします。
おっぱいの張りを抑えるために
おっぱいが張って痛みを感じる時には保冷材などで冷やすと痛みが和らぎます。また、母乳の分泌を効果的に抑えるためにも、高カロリー高脂質の食事は断乳中は控えましょう。
このように、薬を服用していても断乳中のおっぱいのケアは必要です。ただ、病院や助産師さんによっても断乳中のおっぱいのケアは異なる事もあります。詳しい方法は医療機関などで確認してくださいね。
おっぱいケアの方法、子供へのケアの方法は他の断乳法と変わりません。より詳しくはこちらの特集をご確認ください。
【おっぱいケア、子供へのケアの具体的な流れを公開!】
薬で断乳する場合の注意点
薬を服用する事で母乳は確実に出なくなっていきますが、薬を服用する時には次の点に注意しましょう。
処方された薬は用法用量を守る
処方された薬は、必ず決められた時間に決められた量を服用しましょう。吐き気などの副作用が酷すぎて日常生活に支障をきたすようであれば、勝手に服用を辞めず、一度病院に相談しましょう。
薬は断乳を助ける補助的役割
母乳の分泌を抑えるホルモン剤ですが、元々母乳が出ている方が薬を服用してもすぐに母乳は止まる訳ではありません。
薬を飲んだからと言っておっぱいのケアを怠ると乳腺炎になる可能性も大いにあります。ですので、必ず薬を服用していても定期的に搾乳したり、食事に注意するなど、おっぱいのケアは忘れずにしましょう。
【まとめ】断乳に薬を使って本当に大丈夫?
さて、ここまで断乳の時に服用する薬について紹介させていただきましたが、最後にまとめです。
1. 断乳する時に使われる薬は
- カバサール
- プロモクリプチン
- パーロデル
- テルグリド
2. 薬を使うメリットは乳腺炎になるリスクが低くなり、デメリットは吐き気等の副作用がある
4. 薬を使って断乳する方法は、
- 薬を服用中も定期的に圧抜きをする
- 断乳後もおっぱいのケアを
3. 断乳の薬を使う時の注意点は
- 処方された薬は用法用量を守る
- 薬は断乳を助ける補助的役割
断乳する時に薬を服用する事は、メリットもデメリットもあります。今まさに断乳に薬を服用するか迷っているママは、服用する時の注意点などもしっかり理解して検討してみてください。
薬を使わない断乳方法も色々ありますので、薬の服用を決断される前に比較検討されてみてください。
5歳長男、2歳次男、0歳長女の3児の母で専業主婦。今をときめくワンオペ戦場の中、いかに子育てと家事をゆるくやりつつ楽しむか模索中。保育士、幼~高の教員免許(中高は家庭科)取得。