こんにちは。2児のママ、きゅーてぃーです。いよいよ学校のプールが始まる季節ですね。
小学校1年生のお子さんをもつママさんにとっては、初めてのプール。プールに入るにはまだ寒い時期でもあるので、かわいいわが子が寒い思いをするのではないかと水温を気になる方もいるのではないでしょうか。また、気温が高くなると水温も高くなって体調を崩すのではないかと心配になるママもいるかと思います。
我が家の子どもの通っている小学校では5月末がプール開きです。いくら南の地域とはいえ、長男が1年生の時には、まだ寒いのに大変じゃないかなと心配になりました。梅雨時期に重なるので、曇りがちで太陽が照っていないと水温が低くて寒そうと思ったものです。
その際、学校のプール水温は何度なのか?それは子どもにとって大丈夫な温度なのか?を調べているうちに、色々と面白いことがわかってきました。
ここでは、調査の結果わかった学校のプールの水温について、また寒さや暑さに対してどのように対策をとったらよいか紹介していきます。
(保育園、幼稚園でのプールの水温、基準を知りたい方は、最後の章をご覧ください)
もくじ
実際のプールの水温と学校ごとの上限下限の基準
学校のプールの水温は何度?
結論からいうと、気温や天候、プールの状態など様々な要因があるので一概には言えません。
…というのはあまりにも悔しいので、気合で、月ごとにざっくり出しました!だいたいこんなくらいかーとゆるーく参考にしていただけますと幸いです。
薄く雲があって直射日光のない晴れの日の場合
※晴天の場合は上記に+2℃、雨が降る直前の厚い雲がある場合は上記にー2℃
計算に用いた条件は以下の通り。
- 水温は気温に限りなく近づこうとする
- 水温は気温の後を追うように推移する
- 時間帯によっては水温が気温より高くなる
以上の条件から、「ざっくりこんな感じかなー?」と計算してみました。
※風や日光やプールの水量など色んな条件を考慮していません。寒い日、猛暑日は学校の先生が水温を測っているはずです。「今日何度?」と聞いてみましょう。
参考文献 気象庁HP
学校ごとのだいたいの水温基準
学校でのプール授業は、文部科学省による学校体育実技指導資料「水泳指導の手引き」というものがあって、これに従って行っています。プールの安全管理には細かい指示があり、水温・気温を毎日チェックすることになっています。
を基準に、プールの授業を行う学校が多いです。また、低学年と高学年で違ったり、学校によって細かな基準は異なります。
プールを冷たいと感じる水温ってどのくらい?
水は熱伝導が高いため体温を奪ってしまい、同じ気温よりも寒くなります。活動量にもよりますが、25度以下は寒いと感じます。
水温の上限下限の「公式の基準」ってあるの?
学校独自の大まかな基準はあるようですが、プール実施の基準って規定として決まっているのでしょうか?
文部科学省によると・・・
低学年や初心者ほど水温に敏感で、一般的に22℃未満はあまり学習効果は期待できません。
そのため、水温は23℃以上であることが望ましく、上級者や高学年であっても22℃以上の水温が適当といえます。水温と気温の差は、水温が若干低くても気温が高ければ不快感は少ないし、反対に水温が高くても気温が低ければ快適ではありません。
以上のことから、ここに示した水温はあくまでも目安であり、プールを使用するかどうかについては対象者の学年、能力、水温、気温、学習内容などを考慮して判断することが大切です。
あくまで、目安であって決まりがあるわけではないんですね。
競技用プールは25℃以上28℃以下
日本水泳連盟が出している「プール公認規則」によると、水温は「競技中を通じて常に25℃以上28℃以下」と決めされています。
また、「プール公認規則」の詳細である「競泳競技会用プール施設要領」には、室温プールの場合、「常に25~28℃で水温以上に保つ」と記載されています。
選手たちが全力で泳ぐ競技用プールでは、水温が高いと体温が上がってしまい、よいタイムが出せません。逆に水温が低すぎると体の熱を奪われてしまいます。激しい運動に適した水温が基準として定められているのですね。
実際中止になるの?
中止になります。上記の基準を逸脱している場合です。
水温と気温を測っているのか元小学校の先生に知り合いが聞いたところ、必ず測っているそうです。
プールで寒いと感じた場合の対策
以上より、比較的寒く感じる日でもプール授業が行われることがあるようです。
しかし、寒い日のプールは唇が青くなるほど寒かった記憶もありますよね…。そこで、気温が低い日や一時間目でプールなど、プールが寒い可能性の高い日の対策やグッズなどを紹介します。
準備運動はしっかりと!
準備運動には体を温める効果があります。準備運動をしっかりとして、一度体を温めてから水の中に入るといいです。
とはいっても、真面目に準備運動をしないことも多々あるのが子供。
体温が高まれば、あの不快な寒さから逃れられることを伝えておきましょう。自分にとって良いことがあると思えば、準備運動もしっかりしてくれるようになります。
上がった後は念入りに体や頭を拭きましょう
濡れたままはNGです。体温が奪われてしまいます。
とはいえ、普通のタオルだと身体を念入りに拭くのは小学生には難しく、拭けたとしても身体を拭いたプールサイドから着替える教室に移動するまでが寒いです。
それを解決するにはラップタオルがおすすめです。表は優しい肌触りのガーゼ生地、裏はふあふあの吸水パイルでできていて、体の水分をしっかり吸いとってくれます。ラップタオルで包み込んでいれば、しっかり拭けて体温も逃げないのでいいですよね。
女の子は髪から水がしたたり落ちない工夫を
髪が長い女の子が、髪が乾くまでに時間がかかります。そのままにしておくと、体温が奪われてしまいます。
そんなときにはヘアキャップがおすすめです。吸水力抜群のマイクロファイバーが、髪の毛の水分をしっかり吸いとってくれます。
髪をまとめて被ればいいだけなので、これなら上手に髪が拭けなくても大丈夫。
また、濡れた髪が身体を濡らして冷やさないよう、髪をまとめあげるのも手。子供もママも楽しめるので、一度試してみてください^^
【関連記事】プールでの髪型は?子供が喜ぶヘアアレンジ7選!不器用ママ必見
暖かい飲み物で体を温めましょう
水温の低いプールで冷えてしまった体には、温かい飲み物が一番です。
ただ、教室には温かい飲み物が置いていません。このため、ステンレスボトルを持参されることをおすすめします。保温・保冷両用で一年中使えるものもあります。暑い日のプールには冷やして持っていけます。
プール後は自然と喉が乾くもの。子供に持たせておけば、自分から飲むでしょう。
猛暑日の熱中症が心配。水温の上限ってあるの?
文部科学省での基準は現時点では特に定められていないようです。「水泳指導の手引」には、水温の目安はありますが、上限については触れられていません。
水温+気温が65度以上、もしくは気温が35度以上の場合は要注意
例えば、次のような場合は熱中症の注意が必要です。
- 8月
- 猛暑日35度
- 水温も30度を超える
水中でも汗はかきます。暑くなると大量に汗をかきますので、脱水症状のリスクも出てきます。
「プール熱中症」というのがあります。水温が30度を超えると危険になります。プールの水温が高いと、水中に入っても体温を下げることができず、熱中症にかかりやすくなります。
水温30度が危険というより、この場合プールサイドの気温が重要になる
水温と体温の差がないと、運動して温まったときに温度を下げることができません。ずっと体温が高いままで行動することになってしまうため、のぼせたような症状がでる場合があります。
熱中症に注意!プールで暑いと感じた場合の対策
・水の中でも汗はかいている。水分補給を
子供は脱水症状になるまで、気づかずに夢中になるので、こまめに水分補給をさせることが大切です。
先生が水を飲むように注意喚起するはずです。
子供がその重要性を理解できるよう、なぜ水を飲むよう言われるのかを教えてあげましょう。
・空腹時や睡眠不足の時は絶対に無理をしない
空腹時や睡眠不足の時は体力不足になりがちで、体調を崩しやすくなります。体調に不安がある場合には、「無理せず、休む」ように伝えておきましょう。
うちの子の通う学校のプールでは
子供たちの学校では、梅雨が始まるころからプールの授業があります。雨の日が多く水温も低くなりがちで雷の危険があることもあり、プールの授業がなくなることもしばしばです。
職員室の前の黒板に、当日の気温と水温が書かれていたのを見た記憶があります。梅雨が明けるころには夏休みに入り、9月も数回あったかなくらいの記憶です。実質プールの時間はそんなに多くないと思います。
子供達には、体をすぐにふけるようにラップタオルを持たせています。また、いつでも水分補給できるように水筒も持たせています。
【まとめ】学校のプールの水温
ここでは、小学校のプールの水温についてとプールで寒い場合と暑い場合の対策について紹介しました。
- 大体の学校の基準は「水温+気温が45度以上か水温+気温が50度以上で気温が水温より高い」
- 文部科学省によると水温は23℃以上が望ましい
- プールで寒い場合は準備運動をしっかりし、上がった後は念入りに体や頭を拭き、温かい飲み物で体を温める
- 水温の上限の基準はないが、水温が30度を超えるとプール熱中症になる危険がある
- プールが暑いときは、水分補給に気を付け、空腹時や睡眠不足の時は無理をしない
学年が上がってくると泳ぎの練習もありますが、クラスメイトたちと過ごす自由時間は子供たちにとって楽しい時間のはずです。体調には十分注意しながらも、楽しくプールの授業を受けてほしいですね。
【おまけ】保育園・幼稚園でのプールの水温・気温の基準はあるの?
保育園・幼稚園でのプールの水温の基準は、それぞれの保育園・幼稚園で決めています。
このため、広く使われている基準というのはないようです。
参考までに、例えばこんな基準があります。
- 気温+水温=50℃以上
- 水温27℃以上
小学生と違い、まだまだ身体の体温維持機能が弱い保育園、幼稚園の園児。
- 水温が低ければ温水を足す
- 入水時間は15~20分程度
- 直射日光が強い日は帽子を被る
- 水深も高くない
等々、安全第一!危険のない範囲でプール遊びを行っているようです。
以上、保育園、幼稚園編でした。
長男小学6年(中学受験挑戦中)、長女小学3年(ピアノとチャレンジタッチを習っている)、2児を育てる専業主婦。FP3級と登録販売者に合格、4月から1年間町内会の子ども会の部長を務めることになりました。
参考になるデータをまとめていただきありがとうございます。
とても勉強になりました。
さてその上で一つ質問です。
水温+気温の合計が65℃以上で熱中症に注意しなければならない
という情報の根拠はなんでしょうか?
日本水泳連盟で競技者向けの取り扱いとして同様のものがあると聞いたことがあるのですが、
それはあくまでそれ以上になると競技者の負荷が大きくなり、記録が出にくくなるから、というものであったと理解しています。
水中は常に気温より低い状態、水上では気化熱で肌の温度は下がると聞いたこともあります。
熱中症になるという理屈がどうしてもわからないのです。
ぜひ、根拠となるソースをお教えください。
ご教授の程、よろしくお願いいたします。
プール管理者さま
ご質問ありがとうございます!編集長のショーンです。
お役に立てたとのこと、大変うれしく思います。
さて、ご質問いただいた
>水温+気温の合計が65℃以上で熱中症に注意しなければならないという情報の根拠はなんでしょうか?
こちらですが、
藤澤安貴夫先生による論文「学校における水泳プールの保健衛生管理に関する研究」が根拠となります。
http://repository.hyogo-u.ac.jp/dspace/bitstream/10132/7050/1/YX30504031.pdf
また、以下あくまで私見ですが、仰ったような
・水中は常に気温より低い状態
・水上では気化熱で肌の温度は下がる
というのは、体温を下げる条件。
一方で、
・常に水中では活動している(筋肉運動による体内での発熱)
・身体が直接日光を浴びる(日焼け=肌が熱を保つ)
・体温調整に欠かせない水分摂取を怠りがち
こういった体温を上げる条件もあります。
「水温+気温の合計が65℃以上」というのは
健常人にとっては基準が厳しすぎ(気にしすぎ)な値だと体感的に思いますが、
体温調整が上手でない方にとっては、熱中症への配慮が必要な値なのかもしれないと
僕自身勉強になりました。
以上、参考になりますと幸いです。
ザックリも分かりますが、もっと“科学的”基準、理由が欲しいですね。自分が利用する公営プールでは、利用者の声で水温調整をしていますが、あまり泳がない人はもっと温かくして、泳ぐ人はコレでは心臓が耐えられず泳げないと、不満が出ます。室温とプールサイドの温水、温泉がカギのようにも思えます。