お弁当 保冷剤 いつから いつまで 入れ方 気温

お京はんお京はん

子ども達のお弁当作りが終了したことに嬉しいような、寂しいような、なんとも言えない心境のお京はんです。

私のお弁当作りは幼稚園時代から始まりましたが、中抜きとなる小学校の給食時代はとても有難く感じました。保管先まで管理ができないお弁当は、外気温や食品の傷みを考慮し、安全に食べてもらうための工夫や気遣いが必要になるため、自宅での飲食物よりも随分気を使わねばならないからです。

幼稚園時代は食中毒対策として登園後すぐにお弁当は回収、保冷保管してもらえましたが、中学校ではそのような対策もなく、お弁当は昼食までカバンの中。エアコンの届かない教室の一角に至っては、夏場は気温が高く、お弁当で食中毒をおこさないか?と心配したものです。

そこで今回は、安全なお弁当を持たせられるよう、お弁当に使用する保冷剤の利用に特化して調査してみました!

貴重な時間を利用して作るお弁当だからこそ、衛生面にも配慮した、おいしいお弁当を持たせてあげましょう!


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お弁当の保冷剤はいつからいつまで入れる?

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お弁当に保冷剤を添える期間は真夏だけではありません!意外に長い期間必要ですよ!

保冷剤を使用したほうが良い時期とは、外気温が25℃近くなる春から秋までとなります。

食中毒菌は30℃以上から活発な活動を始めますので、気温の上がる時期のお弁当は温度、湿度とも高めとなり、菌にとっては格好の活動場所となってしまいます。菌の活動が始まれば、瞬く間に増殖、腐敗しますので、冷ましたお弁当の温度を上げずに持ち運びする必要があります。

お弁当の保冷開始は、食中毒の観点から下記3点を目安にします。

  • 主に5~9月が保冷の必要な時期
  • 0外気温が25℃以上と予想される日
  • お弁当の保管場所に注意

詳しくみていきます。

・主に5~9月が保冷の必要な時期

昨年の気温を見てみると、東京では5月の上旬に25℃越えを記録した日があります。関西も然り。高温の真夏日を繰り返しながら、だいたい9月中旬頃までは25℃の日が続きます。近年は異常気象もあり、4月下旬に夏日となることもありましたね。5~9月というのはあくまでも目安となります。

うちは一度、9月中旬のとても涼しい朝に気を許し、保冷剤を抜いて持たせてしまったのですが、日中、急激に気温が上がり、お弁当が少々、怪しい感じに…。そのまま持ち帰られたことがありました。9月中旬以降でも、その年によってはまだまだ気が抜けないこともあります。

・外気温が25℃以上と予想される日

天気予報で最高気温が25℃となっている時は、日中のカバンの中は25℃を越えてしまうことがあります。天気予報には注意を払い、朝の肌感覚だけに頼らず、日中気温が上がりそうな日は、保冷をしっかりしておきましょう。

・お弁当の保管場所には注意が必要!

お弁当を持たせる際は、直射日光のあたらない、風通しの良い場所に保管することを子供に口添えしておきましょう。学校によっては、指定された場所にしか置けないこともあるかと思いますが、学校側も校内でのトラブルは避けたいところ。相談を持ち掛ければ、検討してもらえるかと思います。

特に部活動をしている体育館の中などに荷物を置いておく際は、外気温よりも室温の方が高くなる可能性があります。夏休み中の部活動の際は特に注意が必要です。


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お弁当の保冷剤の入れ方 は?

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お弁当箱内を低温に保つためには、保冷剤を置く場所が重要になります!

保冷剤の必要だと思われる期間は上記に記しましたが、保冷剤の使い方を間違えてはせっかくの対策も台無しです!

では、効果的に使うためには保冷剤をどのように入れたらよいのでしょうか?入れ方のポイントは主に下記3点となります。

  • 保冷剤は必ず、お弁当の上に置くこと!
  • 保冷バックも合わせて使おう!
  • ガーゼハンカチやキッチンペーパーに包んでから使用しよう!

詳しく見ていきます。

・保冷剤は必ず、お弁当箱の上に置くこと!

冷気は上から下に降りてくるので、保冷剤の設置場所はお弁当箱の蓋の上になります。

あまりにも気温が高い時は、蓋の上とお弁当箱の底にも敷き、サンドイッチのようにして使用しますが、基本は蓋に上乗せとなります。

尚、保冷剤は直接、お弁当の中に入れないようご注意ください。万一、保冷剤に破損があった場合、保冷剤のゲル化剤が食品に接触する可能性があります。ケーキ屋さんなどでもらうタイプの保冷剤は、最悪、口に入っても命に別状はありませんが、牛乳を飲むなど応急処置は必要となります。

お弁当箱の中に保冷効果のあるものを使用したい場合は、冷凍食品の自然解凍OKのおかず、またはバランや仕切りカップなどを使って、凍った状態のひと口ゼリーを入れるなどしてくださいね。

・保冷バックも合わせて使おう!

外気温の高い日は、お弁当箱の上に保冷剤を乗せただけでは昼食時間までの時間を保冷を維持することができません。保冷バックも合わせて使用します。小さな保冷剤だと、真夏日の日だと15分くらいで全解凍されてしまいます。

うちは、真夏に限っては凍らせたお茶やジュース、ゼリーなどをお弁当と一緒に保冷バックにいれ、保冷効果が持続するようにしていました。これは、暑い時期に学校で過ごす子供にとってうれしいおまけにもなっていたようです。男の子は一見、かさばるように感じる保冷バックに抵抗を示すこともありますが、メリットを知ると案外、あっさりと持ち歩くようになるかと思いますよ。

・ガーゼハンカチやキッチンペーパーに包んで使用しよう!

保冷剤は外気の温度差で結露をおこしますので、そのまま乗せてしまうとお弁当箱が湿ってしまいます。

お弁当は中身を冷ましてから詰めることが基本ですが、それでも保冷剤を乗せることで、カバン内では温度差による結露がおこります。上記の食中毒の観点にも記しましたが、湿度が高いと食品の傷みは早くなります。保冷剤を使用する時は、保冷剤をガーゼ布やキッチンペーパーでくるんでからご使用くださいね。

うちは息子のお弁当箱が大きかったので、ケーキ屋さんでもらうコンパクトなサイズの保冷剤を毎回3、4つ使用しておりましたが、次第に包むのが面倒、ペーパーで包んだ保冷剤を乗せたお弁当箱をバンダナで包んだ際のいびつな感じ、食後のお弁当箱に保冷剤を入れて持ち帰ってしまうなどの理由から、ガーゼハンカチで保冷剤袋を作り、その中に保冷剤を入れて使用していました。安価な保冷剤ですが、繰り返し使用できるものなので、袋にいれてしまうことで袋のまま持ち帰ってもらうことで、傷みもなく、長期間使用することができました。

もちろん、ガーゼ布やキッチンペーパーで包むだけでも大丈夫ですので、保冷剤は必ず包んでからご使用くださいね!


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保冷剤のサイズと保冷時間の目安

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保冷剤はお弁当箱の大きさと持ち歩き時間によって、適切な量が決まります!

一口に保冷剤といっても、大きさや保冷時間は様々です。保冷剤を効果的に使うためには、お弁当箱の大きさに合ったものを使用することが必要です。

保冷剤にはハードタイプとソフトタイプの2種類があります。

ハードタイプの保冷剤は梱包がプラスチックなどの固い素材になっており、大きく、長時間しようできるものが主流です。使用用途はクーラーボックスなどに入れて冷やした飲み物の温度維持、食品の鮮度維持など、アウトドアなどで見かける保冷剤のタイプです。

一方、ソフトタイプの保冷剤とは、お惣菜やスイーツを購入した際に持ち帰りを聞かれた後、入れてもらえるタイプの保冷剤です。解凍が進むと柔らかくなったり、冷凍しても固まらないタイプなどがあります。保冷時間はハードタイプに比べ短いのですが、軽量なのでお弁当など比較的小さい物の低温維持に向いています。

下記にお弁当の保冷に使う、ソフトタイプの保冷剤のサイズおよび目安時間をまとめてみました。

グラム サイズ 時間の目安
30g 50m/m×120m/m 約 1時間半
40g 75m/m×100m/m 約 2時間
50g 75m/m×110m/m 約 2時間半
100g 90m/m×140m/m 約 3時間
200g 120m/m×170m/m 約 5時間
300g 120m/m×170m/m 約 6時間

参照:菅原冷蔵株式会社

最も小さいものが30gになりますが、この大きさだと朝にパッキンしてから食べるまでの時間を保冷するには向いていません。

自宅を出てお弁当を口にするまで約5時間前後と考えるなら、200g程度の保冷剤が必要です。

小さい保冷剤を使いたい場合は、お弁当箱の蓋一面を埋めるように並べて使用します。部活男子のデカ弁800ml~900mlくらいのお弁当箱には少々、重さはありますが300gの保冷剤ひとつあれば、ちょうど良いサイズ感になります。

【まとめ】お弁当の保冷剤はいつからいつまで?入れ方は?

お弁当の持ち歩きの際に使用する保冷剤について、使用期間や使用方法などお伝えしてきました。

最後におさらいをしておきます。

お弁当の保冷剤はいつからいつまで入れる?

  • 季節でいうなら5~9月
  • 外気温が25℃以上と予想される日
  • お弁当の保管場所には注意が必要!

保冷剤の入れ方 は?

  • 保冷剤は必ず、お弁当の上に置くこと!
  • 保冷バックも合わせて使おう!
  • 保冷剤はガーゼハンカチやキッチンペーパーに包んで使用しよう!

保冷剤のサイズと保冷時間の目安は?

  • サイズの目安はお弁当箱の面積をカバーできる個数、もしくは一つでカバーできる大きさが目安
  • 約5時間保冷するには200gが必要

最後に、保冷剤の活用以外にも、お弁当作りで気を付けたい点をまとめた動画をご紹介します。ぜひご参考頂き、調理の段階から菌を増やさないよう、食中毒予防につとめてくださいね!

参照:農林水産省


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