子供 発音 悪い 障害 練習

はやはや

こんにちは、はやです。お子さんの発音の悪さはお母さんお父さんだけの悩みではなく、本人の悩みでもあったりします。

子どもが大きくなるにつれて、気になる子どもの発音の悪さ。小さいうちは「舌っ足らずでカワイイ!」で済むかもしれませんが、「他の子と比べて、うちの子、発音悪い?」と気付いたお父さんお母さん、いつまでたっても良くならないと不安になりますよね。

私は産休に入る前は、子どもたちのきこえことばに関わるお仕事をしていました。多くのお子さんたちの発音の練習に携わってきましたが、子どもの発音に悩むお母さんたちは、とても多いです。

今回は、私の知識や経験から、発音の悪さが気になったときにすぐにすべきこと家で出来る練習方法を中心にお伝えします。この記事を読めば、子どもの発音の悪さへの不安を解消できるでしょう


スポンサーリンク

子供の発音が悪いのって障害!?

世間一般で言うところの「滑舌が悪い」、つまり発音が上手に出来ないことを、構音障害といいます。お子さんの発音について悩んでいる方は、「障害」ときいてびっくりされる方もいるかもしれません。

構音障害には、次の4点の特徴があります。

  • 一般的には「子供の発音が悪い」として捉えられている
  • 発音が正しくできないことは、専門的には障害として捉える
  • 「構音の問題」なので、実は親が教えるのは難しい
  • 不適切な練習で余計に話せなくなる

詳しくみていきましょう。

一般的に親が「子供の発音が悪い」と感じるのは……

  • サ行がタ行になる
  • ラ行がダ行になる
  • カ行がタ行になる
  • どの音が、ということはわからないが、なんとなくはっきりした発音にならない

などなど、全てあげるとキリが無いので一部をご紹介しました。

どの音に苦手さがあったとしても、発音の不明瞭さが、普段のコミュニケーションに影響があることがほとんどです、

発音が正しくできないことは、専門的には障害として捉える

世間一般では「滑舌が悪い」と言われますが、専門的には「構音の問題」として、障害として捉えています。

「構音の問題」なので、実は親が教えるのは難しい

構音の問題は、ただ単に正しい発音を聞いて、治るというものではありません。舌や口唇など、くちの中をどのように動かすかという練習を“正しく”教える必要があります

不適切な練習で余計に話せなくなる

幼少期に子供の発音に対して、不適切な練習方法で猛特訓をしたために

  • どもってしまう(話しはじめの音がうまく出せない、など)
  • 間違った発音のまま定着してしまう
  • 話す意欲を失ってしまう
  • 余計に話せなくなった

という事例もたくさんあります。

子供の発音が悪くてみんな悩んでる

このように、日常生活の中でなんとなく気になる子供の発音の悪さ。親が教えるのが難しい能力でもあるので、実は困っている親も少なくありません

はやはや

私が聞いてきた、子どもの発音で困っているお母さんお父さんの声をご紹介します。

  • お母さんの気付き「さかな が たかな になる」
  • 子どもの話を「私(お母さん)は理解できるけど、お父さんや他の家族親戚は聞きとれない!」
  • 園の先生に、「発音の悪さが気になるから、専門機関でみてもらったほうがいいですよ!」と指摘された…。
  • 保育園の友達に「○○くん、なにしゃべってるかわかんない!」って言われた。
  • お兄ちゃんの友達に、発音が悪い喋り方の真似をされて馬鹿にされる。本人は気にしていないみたいだけど…。
  • おばあちゃんに「○○、発音悪いけど、大丈夫なの」と専門機関に診てもらうようせっつかれた。
  • なかには、自分で気付く勘の良い子も。「私って、上手に喋れてないよね。上手くしゃべれるように練習したいな」

気付くきっかけは様々ですが、周囲からの指摘や、園のお友達と比較して「うちの子、なんだか発音悪い?」と気になる、ということが大半でした。


スポンサーリンク

子供の発音の悪さ、将来への影響は?

親がなんとかするのが難しい上に、周囲も気づき、指摘してくるため余計に悩みますよね。

そこで気になるのは、発音の悪さをそのままにするとどうなるのか、ということ。

結論からいうと、発音が悪いまま成長し、そのまま大人になると、間違った発音は悪い癖として残り、直すことが難しくなります

発音が悪いと社会でどういった困難があるかというと……

  • 自己紹介で自分の名前を正しく言えない
  • 電話で聞き取ってもらえない
  • 大事なビジネスシーンで情報が正しく伝わらない
  • 一生懸命話しているのに、笑われることも……
  • 自分の発音の悪さが気になり、人前で話すことに積極的になれない

など、程度にもよりますが話し言葉で大事な情報を伝える」ことに支障が出やすいです。また、自分で気付いている場合には、他人とコミュニケーションをとることに対する意欲の低下につながります。

子供の発音は何歳までにどのレベルになってる必要がある?

では具体的に、何歳でどの音が発音できるようになれば良いのでしょうか。

【2歳~】

パ行、バ行、マ行、ヤ行、ン、母音

 

【3歳~】

タ行、ダ行、ガ行、チャ行

 

【4歳~】

カ行、ハ行

 

【5歳~】

サ行、ザ行、ラ行

これはつまりどういうことかと言うと、例えば、

  • 2歳の子に「どうしてラ行が上手に言えないの!」と練習させるのは、適切ではない

ということです。それぞれの音には、習得するのに適した時期があるのですから。

また、これらは、あくまで目安ですので、個人差があります。早いうちから上手に発音が出来ている子もいれば、ゆっくりと習得していく子もいます


スポンサーリンク

子供の発音が悪かった場合、いつから練習すべき?

子供 発音 悪い 練習
それぞれの発音には練習に適した時期があり、それよりも先に練習することは不適切である、とお伝えしました。

では、発音の練習はいつから取り組めば良いのでしょうか。

ずばり…

早くて4歳から、遅くとも5歳から

まだ3歳のうちは、練習への理解、取り組み、口の動きなどの模倣がまだ難しい子がほとんどです。取り組めるかどうかは個人差があり、4歳前半の子でなかなか取り組めない子も多くいます。早ければいい!というものではないのです。

はやはや

意外と小学生になってから気付くという子もいます。それで手遅れということはありませんので、すぐに練習を始めると良いでしょう。

【今すぐ】子どもの発音が悪いことに気がついたら

適切な時期に練習をといっても、発音の悪さに気付いたところでまずは何をすればよいでしょうか。

それは…。

まずは、専門機関に相談を!!

なぜかというと、練習する以前に聴力に問題があったり、口腔器官に障害があった場合には、練習をしても良くならない可能性があるためです。

  • 耳鼻科(子どもの聴力検査が可能なところ)
  • 小児科
  • 歯科・口腔外科
  • その他、地域の子ども支援に関わる公共機関

これらの専門機関に相談することで、練習以前に治療が必要かを調べる事や、他の適した専門機関を紹介してもらうことが出来るでしょう。

ストップ!その発音の練習法、逆効果!

専門機関に相談することが第一であるとお伝えしました。では、家ではどんな練習をすればいいでしょうか。

  • 「か・か・か」って連続して言う反復練習?
  • 「さしすせそ!」お母さんとお父さんの真似っこ練習?
はやはや

ちょっと待った、その練習!

専門家による指導なしでの発音の練習は、間違った癖がつく可能性があります!!

一度間違った癖がついてしまうと、軌道修正することが難しくなります。具体的な発音の練習は、必ず専門家の指導のもとで行ってください。


スポンサーリンク

家庭でできる!子どもの発音の練習方法

子供 発音 悪い 練習方法

「じゃあ、今すぐ出来る事は相談だけ?家では何もできないの?」と皆さん思ったことでしょう。「専門機関に問い合わせてみたものの、予約がいっぱいで1ヶ月待ち、そんなに待てない…」そんな方もいるかもしれません。

今日から簡単に出来る練習方法がありますのでご紹介します。それは、お口の運動です。

いくつかご紹介します。実際に発音するのは、舌や口唇、頬など、口の器官ですので、いわば「お口の筋トレ」をすることで、上手な発音を目指すことができます。

【家庭でできる!お口の運動】

☆舌の運動 その1

①舌を前に出して10秒キープ

②舌を右口角につけて10秒キープ、左も同じように

 

☆舌の運動 その2

①「舌を出して引っ込める」を10回繰り返す

②「舌を右口角につける → 左口角につける」を10回繰り返す

 

☆頬の運動

「ふくらます(フグの顔) → へこます(ガイコツの顔)」を10回繰り返す

 

☆口唇の運動

「くちびるをつき出して「うー」の口(タコの口) → くちびるを引いて、歯を見せる「いー」の口」を10回繰り返す

これらを必ず鏡やお父さんお母さんの顔をみながら、一緒に練習してください。毎日全部をやる必要はありません。素早くやる必要もありません。大切なのは、ゆっくりでも大きくしっかりと口を動かすことです。

また、これらの練習に取り組めない(真似っこができない低年齢、その日の気分)場合でも、食べ物や道具を使う口の運動もあります。

  • ソフトクリームや棒付きキャンディを下から上になめる
  • はちみつやクリームを口の周りにぬり、舌でなめとる
  • 固めの肉を大きめに切り、食べるときはよく噛んで食べる
  • ガムを食べる、可能ならば風船を作る
  • フエラムネを唇で構えて吹く
  • シャボン玉やおもちゃの笛を吹く
  • 吹き戻しを吹いて遊ぶ
  • 風船を膨らませる
  • ストローで水をぶくぶく泡立たせる

これらの方法だと、練習と言うよりは遊びという感覚で取り組むことが出来るかと思います。

私が実際に担当したケース

私がいままで発音の練習を行った年齢層としては、3歳後半~小学校5年生までありました。最初はよくわからず取り組んでいた(やらされていた!?)子どもたちも、数回通ううちに、

  • 自分が何を目指しているのか
  • 自分の得意不得意(例えば「か」の練習は得意、「こ」は少し苦手)

などがわかるようになり、練習に取り組む姿勢が変わってきます。

大切なのは、私と子どもたちの練習ではなく、お母さん(お父さん)と本人が、私たち専門家から教えてもらった練習を、家でどのように取り組むのかということ。発音の練習は、お母さん(お父さん)と本人の練習意欲ありきなのです。それを踏まえて、私が実際に担当したケースをひとつ。

ある4歳の男の子の場合

ある4歳の男の子が練習を始めました。

なかなか練習に取り組めず、初期は「(何してるのか)わかんない」を繰り返していました。お母さんも、本人にどう練習を促していいかわからず、お口の運動は毎日していたものの、具体的な発音の練習はなかなか進みませんでした。

はやはや

しかし、ある日、本人自らお母さんに言ったのが……

「わかったよ、『か』っていう音が苦手なんでしょ!」

自分の苦手なことや、取り組んでいる内容が理解出来たときから、その子はめきめきと伸びていき、数カ月後には「もっと練習したかった!」と上手な発音で卒業していきました

まとめ:子供の発音が悪いときの対処法と練習法

今回は、子どもの発音が悪い場合にどうすればよいかをご紹介しました。

  • 誤った発音で話すことを構音障害という
  • 子どもの発音の悪さに気づいたら、すぐにすべきことは専門機関に相談すること

家で出来るお口の運動の具体的方法についても、ご紹介しました。

  • 舌の運動 その1
    ①舌を前に出して10秒キープ
    ②舌を右口角につけて10秒キープ、左も同じように
  • 舌の運動 その2
    ①舌を出して引っ込める、を10回繰り返す
    ②舌を右口角につける→左口角につける を10回繰り返す
  • 頬の運動
    ふくらます(フグの顔)→へこます(ガイコツの顔)を10回繰り返す
  • 口唇の運動
    くちびるをつき出して「うー」の口(タコの口)→くちびるを引いて、歯を見せる「いー」の口 を10回繰り返す

他にも、食べ物や道具を使って遊びながら行う練習法もあります。

発音の悪さは、早いうちに治療(必要な場合のみ)や適切なタイミングでの練習をすることで、正しい発音が出来るようにすることが重要です。まずは専門家に相談、家では家族みんなでお口の運動に取り組みましょう!


スポンサーリンク